佐藤延夫 17年6月3日放送

170603-04

その次の人生 山中幸元

戦国時代、生涯を賭けて尼子家に尽くした山中鹿介。
お家の没落を防ぐことは叶わず、悲運の武将とも言われている。
その息子である山中幸元は、
武士という身分を捨てて酒造業をはじめた。
店の名前は、鴻池屋。
住んでいた地名から拝借した。
彼を救ったのは、運とアイデアだった。
ある日、使用人が叱られた腹いせに灰を酒樽に投げ込むと、
濁り酒が透明な酒に変わったという。
これが清酒の始まりとされている。
そして、伊丹から江戸へ、馬や船による酒の大量輸送で、
事業は飛躍的に拡大した。
のちに海運業や両替商でも成功し、
鴻池は、江戸時代最大の財閥となっていた。

挫折も、幸運も、気まぐれにやってくる。

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