礒部建多 17年10月15日放送

171015-08

ニーチェ 音楽と幸福

173年前の今日は、
哲学者ニーチェが生まれた日。

ニーチェは音楽をこよなく愛していたことでも有名だ。
自身で作曲もしていたし、
音楽の存在が、思索にも影響を与えた。

音楽の与える力を哲学化し、
他の芸術ジャンルに対する優位性を、
声高に主張したのが、「悲劇の誕生」であった。
ショーペンハウアーとヴァーグナーの芸術観の影響を
色濃く引き継いだものでもある。

「音楽がなければ、人生は誤謬であろう。」

ここまで言い切るニーチェは、さらにこうも述べる。

「幸福に必要なものは、ほんのわずかなものでいい。
 例えば、一つの風笛の音色でいいのだ。」

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