古居利康 19年5月25日放送



英一蝶・島一蝶

元禄十一年。
江戸の絵師、英一蝶(はなぶさいっちょう)が島流しに遭った。

行き先は三宅島。
その罪状は諸説あって定まらない。

時の権力者、柳沢吉保が
おのれの出世のために、
自分の娘を公方様に差し出した。
そんな醜聞を揶揄する絵を描いたのが
致命的だったんだ。

いやいや、
生類憐れみの令で禁じられていた
魚釣りをしたせいさ。

当世の人気絵師を襲った過酷な運命。
口さがない江戸っ子の噂が噂を呼んだ。

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