長谷川智子 19年8月17日放送
大黒屋光太夫の里帰り
「優曇華(うどんげ)の花」
3000年に一度咲くという伝説の花。
この花にたとえられるほど、困難な里帰りがあった。
江戸末、伊勢から船出した大黒屋光太夫一行は、
嵐のためロシアへ流れつく。
帰国願いが女王エカテリーナ2世に認められ、
やっと北海道まで帰ってくるまでが10年。
無事に帰国できたのは16人中わずか3人だった。
まさに優曇華の花。
光太夫がふるさと伊勢に里帰りするまで、
さらに10年の月日を要する。