‘石橋涼子’ タグのついている投稿

石橋涼子 20年5月31日放送

Gérard Janot
音楽の力 不眠のためのクラシック

ヨハン・セバスティアン・バッハによる
「アリアと種々の変奏」という曲がある。

この音楽は、とある不眠症の伯爵のために
作曲されたという逸話でも知られている。

伯爵が眠れぬ夜は、14歳のチェンバロ奏者
ゴルトベルクがこの曲を奏でたということから、
この曲は「ゴルトベルク変奏曲」と呼ばれるようになった。

残念ながら、
このエピソードは信憑性が低いといわれているが
一方で、
クラシックを聴くと心と脳がリラックスするという
研究結果は近年、実証されている。

気持ちが疲れた夜は、クラシックでゆったり一休み。
途中で眠ってしまったって良いじゃないですか。
さあ、音楽の力を、癒しの力に。


topへ

石橋涼子 20年5月31日放送


音楽の力 宇宙を旅する音楽

1977年にNASAが打ち上げた宇宙探査機、
ボイジャー1号、2号には
黄金色のレコードが積まれている。

そこには地球の文明を伝える音や画像とともに、
様々な音楽が収録されている。
ベートーベンから、アボリジニーの歌、
セネガルの打楽器、日本の尺八まで。

ボイジャー探査機は、すでに太陽系を超え、
運が良ければ10億年先まで宇宙を旅すると言う。

今日、ラジオからお届けしている音楽も、
いつか宇宙の生命体と共有できるのかもしれない。
さあ、音楽の力を、繋がる力に。


topへ

石橋涼子 20年4月26日放送


お風呂のはなし お風呂のことわざ

今日は26日、風呂の日。
昔から風呂好きが多い、日本人。
もちろんことわざだってある。

 湯の辞儀(じぎ)は水になる。

お辞儀と同じ漢字で、辞儀。
これは遠慮をする、ということ。

沸いたばかりのお風呂をすすめられて、
遠慮などしていたら
お湯が冷めてしまうという意味。

井戸から水を汲み上げ、薪で沸かした時代の風呂は
贅沢なもてなし。
ぐずぐずするのは失礼、という意味でもある。

追い炊きも手軽にできる現代ではあるが、
「お風呂湧いたよ」の言葉を聞いたら
面倒だとか後でいいとか思わずに
ありがたく頂戴しませんか。


topへ

石橋涼子 20年4月26日放送


お風呂のはなし 身近な入浴剤

今日は26日、風呂の日。
たまには自宅のお風呂に入浴剤など入れて
ゆっくり長湯をするのはいかがでしょう。

入浴剤の歴史は意外と古く、
紀元前の中国ですでに記録が残っている。

日本でも、江戸時代には薬草を入れた薬湯(くすりゆ)が流行した。
端午の節句の菖蒲湯や、冬至のゆず湯のように
年中行事になっているものもあれば、
名産品のりんごやレモンを入れる変わり風呂が
有名な地域もある。

まだ入浴剤のない時代、
様々な植物を「入れるだけ」の季節風呂も
楽しまれたという。

試しやすいところでは、
みかんの皮、生しょうが、松の葉。
古来より愛用されているどくだみやよもぎ。
小袋に入れると後始末も簡単に済む。

お店に行けば品揃え豊富な入浴剤、
身近なもので試してみるのも楽しいかもしれない。


topへ

石橋涼子 20年3月29日放送

Jonathan Baker-Bates
春野菜のはなし  春野菜がきた

春の訪れに気づくのは、どんな時だろうか。

梅の花が咲いて、桃も咲いて、
いよいよ桜もほころんでいると気づいた時だろうか。

ぽかぽかと温かい日差しを浴びて、
冬用のコートが重く感じたら。
春色の華やかな洋服を着たくなったら。

4月から始まる新生活を前にして
人々の表情が、ちょっと、前向きに見えたら。

もし、まだ春の予感を感じていない場合は、
スーパーマーケットに行くと良い。
春キャベツ、アスパラ、菜の花にフキノトウ…
この季節しか出会えない野菜たちが
みずみずしい春の訪れを告げてくれるだろう。

栄養たっぷり、生命力にあふれた春野菜を食べながら
季節の変わり目を楽しんでみませんか。


topへ

石橋涼子 20年3月29日放送

Haragayato
春野菜のはなし  たけのこ前線

春が来て温かな日差しを感じると、
土の中からひょっこり顔を出す、たけのこ。

たけのこを漢字で書くと、竹冠に旬。
これは、一旬で竹になる、という意味で
たけのこの成長の早さを表している。

柔らかく甘みのある春のたけのこは、
収穫後もどんどん成長してえぐみが強くなるので
下処理は時間との戦いだ。

料理好きで知られる文豪の檀一雄は、
たけのこはとにかく掘った、食った、が良いと語る。
春になると、竹林の中に分け入って
掘り立てを焼いて食べるために東奔西走するという。

さすがに竹林で焼くのは難しいが、
とれたてのおいしさを求めて産地を訪れる人は多い。

日本の食卓で親しまれている孟宗竹は
2月下旬に九州で出回り始めて
3ヶ月ほどかけて東北に達する。

桜前線ならぬ、たけのこ前線だ。


topへ

石橋涼子 20年1月26日放送


白のはなし  雪の不思議

今年の冬は雪が少ないが、
それでも日本各地で真っ白な風景を見ることができる。

そんな景色を眺めていた、とある子どもの疑問。
なぜ雪は白いの?

確かに。
雪の結晶を拡大すると、氷と同じように透明なのに、
ふんわりと積もった雪は真っ白だ。

これは、複雑な形をした雪の粒が、光の波長を乱反射させて
すべての色が混じって見えるから。
「光の三原色」で教わるとおり、
光は、すべての色が混じると白になる。

何色でもない白は、いろんな色でできている。
雪の不思議は、光の不思議。


topへ

石橋涼子 20年1月26日放送


白のはなし 白い雁

古代中国の有名な思想書『老子』には、
こんな言葉がある。

白い雁は水を浴びずとも白し。

これは、人が自分自身であるために
何かをする必要はない。
ありのままの自分でいれば良い
という教えだ。

まだ始まったばかりの令和2年。
ああなりたい、こうしたい、と張り切るのも良いけれど、
程よく力を抜いて、
まっさらな自分と向き合おう。


topへ

石橋涼子 19年12月29日放送

kazutan3@YCC
年の瀬のはなし  29日のひと休み

年の瀬といえば大掃除。
13日から28日の間に済ませる地域が多い。

特に本日、29日は「く」が苦しむに通ずることから、
大掃除は避けられがち。
だけでなく、
もちつきや正月飾りの設置も日をずらす方が良い、
というご家庭が多いのでは。

一方で、お風呂のある家が少なかった時代は
銭湯に行って一年分の垢を落とし、
身を清めるのも年の瀬の風物詩だった。

さて、令和元年も、そろそろ終わり。
今日は慌ただしい師走を一休みして、
お風呂でゆっくりしてはいかがでしょう。


topへ

石橋涼子 19年12月29日放送


年の瀬のはなし  年の瀬の縁起担ぎ

さて、令和元年も、そろそろ終わり。
年越しの予定はいかがでしょうか。
日本では年越しそばが定番だが、
世界では様々な料理で縁起を担ぐ。

たとえばスペインでは年越しの12時の鐘に合わせて
ぶどうを12粒食べて幸運を招くのだとか。

イタリアやブラジルでレンズ豆を食べるのは、
コインに似たかたちが豊かな一年を招いてくれるから。

幸運の象徴のザクロを食べる国もあれば、
お金を象徴する丸い果実を食べる国もある。

日本でも、年越しそばといえば冷たいおろしそば、
という地域があれば、
具沢山のつゆほど縁起が良いとされる地域もある。

新しい一年がより良いものになるならば、
年越しは何でもいいはず。
自宅でのんびりも良し、大勢で賑やかに過ごすも良し。
自分らしい年の瀬を、ご準備ください。


topへ


login