2010 年 3 月 26 日 のアーカイブ

五島のはなし(89):三國菜恵版

会社の後輩、三國さんが書いてくれました。
僕が書くものと違って描写がきめ細やかです。
人間の差が出てます。いいぞ、三國!いいぞ、五島うどん!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

みくにさん、ハムカツ食べたい。ハムカツ。
と、ある日友人が突然言うので
なにかと思えば戸越の商店街にある
精肉屋さんのことを知ったらしく
当時引越して間もなかった私は
彼女らを連れて初めて商店街の奥まで歩きました。

お店の名前は「かたばみ精肉店」。
戸越銀座商店街の中でも比較的静かな
豊町(ゆたかちょう)というところにあります。

でも、ここ不思議な精肉店で
お肉だけじゃないんです。
ちょっと凝った調味料や、
地方から取り寄せたのかなあと思うお漬物なんかも売っている。
中でも気になったのは、お店の一番目立つ籠の中
「五島」と書かれたうどん。
以来ずっと気になっていたのでもう一度、行ってみました。

うどんの名前は
長崎県五島手延うどん 有川そだち 『ふしめん』
(五島灘の塩『いそしお』使用)

五島生まれの方がいらっしゃるんですか?と聞くと
お店の方が「私です」と。
私はナカドオリシマの出身で、今は合併してカミ五島というところになったのですが
おうどんのパッケージに書いてある有川というところが故郷で
ある日この有川のうどんをこちら(東京)でふるまったところ、
みなさんがおいしいと言ってくださるものだから、
じゃあ取り寄せて置いてみようかしらということになったんです。
以前は五島の中だけで食べられていたんですけれどね、
でも最近ではだんだんと広まって、こちらにも出ているんですよ

とのこと。

とっても興味が出てしまったので、ひとつ買って帰りました。

パッケージの後ろに「おいしいゆで方」が書いてあって、
この文章がちょっとかわいかったので引用しますね。

 手延うどん“有川そだち”ふし麺のおいしいゆで方
 たっぷりのお湯を沸かしふしめんを少しずつ入れ、箸で軽くまぜ煮立ったら、
 一度差し水をし、火加減を見ながら10分位煮て下さい。
 麺にやや透明感がでてきたら火を止め、フタをし、2~3分蒸らすとおい
 しくゆで上がります。ザルに移し水洗いをしてから調理して下さい。
 ゆであがったふしをお味噌汁の具、煮込みうどん、サラダ等お好みの料理
 でお楽しみ下さい。

へえ~ お味噌汁の具にしてもいいんだ。サラダにも使えるんだ。

書かれたとおりにゆでたら、ほんとうにちょっと透明感が出て
ふっくらした麺がお湯のなかから出てきて、ちょっと感動ものでした。
専用のあごダシもかなりの美味。
とってもおいしかったです。



「かたばみ精肉店」は
浅草線戸越駅A2出口下車
ブックオフがあるほうの入り口の、右側の軒を、奥の奥にたどったとこにあります。
途中に和菓子屋さんやら焼き鳥屋さんやらパン屋さんやら誘惑が多いので
おなかいっぱいにならないように、いらしてくださいね。

ゆでちゅう

ゆでちゅう



できあがり

できあがり

topへ

厚焼玉子 10年03月27日放送

01-makino
牧野富太郎とキツネノボタン

牧野富太郎先生は植物学者であると同時に
植物の名付け親でもありました。
日本の植物で牧野博士に名前をもらったのは
2500種以上にのぼります。

たとえば、春の川辺に咲くキツネノボタン。
牧野先生が名前をつけてくれるまで
この小さな黄色い花は
なんと呼ばれていたのでしょう。

気がつけば、風が暖かく
いままで何もなかった道端に
あっという間に花が咲きます。

春は草花の名前を覚えるチャンスです。
植物事典を一冊、身近に置いてみませんか。

02-gekko
牧野富太郎と月光桜

月光桜と呼ばれる桜があります。
日本にほんの数本しかないといわれる貴重な山桜です。

植物学者牧野富太郎先生は
ふるさとの高知県でこの桜を発見し
アシズリザクラと名づけようとしました。
けれども、その名前が登録される前に
先生はお亡くなりになって
結局、正式な名前はまだありません。

月光桜はその名の通り満月の夜に満開になり
白い光沢のある花びらが月の光に輝くそうです。
正式な名前でなくても
見る人に月光桜と呼ばれる桜の美しさは
誰にだって想像できますね。



03-fuji
牧野富太郎とフジツツジ

フジツツジの「フジ」は富士山ではなく
藤の花に色が似ているからだそうです。
フジツツジも牧野富太郎博士に名前をもらいました。

フジツツジの花は小柄でやさしいけれど
ツツジのなかではいちばん早く咲きます。
冷たい風に負けないしっかりものです。

フジツツジは
牧野博士のふるさと高知県の
海を見下ろす高台にたくさん咲いているそうです。
本州では紀伊半島より西でないと見ることができません。

いっぺん会いに行きたい花のひとつです。

04-waru
牧野富太郎とワルナスビ

白と薄紫の花は小さくて可憐だし
葉っぱと茎に小さなトゲはあるけれど
気をつけていれば問題ないだろう.,,

牧野富太郎先生は、きっとそう思って
ご自分の植物園に植えたのだと思います。

すると、その可憐な花はたちまち侵略者に早変わり。
好き放題にはびこって、
抜こうとすると根っこが切れる。
その切れた根の破片がまた一人前に育ってしまう。
まるで細胞分裂のような増殖をして
ついにお隣の畑にまで侵入してしまいます。

牧野先生はついに音を上げて
「こんな草を背負い込んだら災難だ」
と、ものの本にもお書きになり
その災いの植物につけた名前がワルナスビ。

牧野先生のお腹立ちの様子が
ワルナスビという名前から伝わってきます。

05-uba
牧野富太郎と姥百合

ハート形の葉っぱを持つ百合は姥百合。
姥百合も牧野富太郎先生が名付け親です。

姥はおばあさんという意味の姥。
百合なのに、どうしておばあさんなんでしょうか。

姥百合のせっかくみずみずしく繁った葉は
ツボミがふくらむ頃になると枯れてしまい
花が咲く初夏には
一枚もなくなっていることもあるそうです。

姥百合が咲いたとかけておばあさんと解く。
その心は「葉(歯)がない」

姥百合の名前は
牧野富太郎先生の謎かけになっていました。

06-yamato
牧野富太郎とヤマトグサ

日本植物学の父と呼ばれる牧野富太郎先生が発見した
記念すべき植物の第一号はヤマトグサ。
そして、牧野先生が名付け親になった最初の植物でもあります。

ヤマトグサは、私たちが見ると
ハコベに似た普通の草ですが
実はたいへん珍しい植物なのだそうです。

植物事典をめくる理由が
またひとつできました。

topへ