2012 年 のアーカイブ

岡安徹 12年11月24日放送



建築を続ける人たち サグラダ・ファミリア

サグラダ・ファミリア。
スペイン、バルセロナにあり、1882年の着工以来、
100年以上に渡り建造が続けられている教会堂である。
完成までに長い月日を要しているのには、理由がある。

建築家アントニオ・ガウディは、設計にあたって
いわゆる設計図をあまり描かなかった。
「美しい形は構造的に安定している。構造は自然から学ばなければならない」
と、自然の中に最高の形があると信じていたガウディは、
数学や方程式を使わず、力学的な実験に基づいた
模型の作成を重要視し、それに従って壮麗かつ丈夫な建造物を
生み出していったのだ。

予想外だったのは、スペイン内乱で当時の模型や資料が消失してしまったこと。
その後は、時代ごとの職人が伝承や大まかな外観のデッサン等を元に、
ガウディの設計構想を推測するといった形で建設が進められている。

いつまでも続く、職人たちの創意工夫。
もはや、それもサグラダ・ファミリアの魅力の一部になっている。

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0歳5ヶ月の育児のはなし。

産まれたばかりの赤ちゃんは、
お母さんの体から免疫を譲り受けているので
実は、あまり風邪をひいたりしません。
生後半年くらいから徐々に免疫が切れて
ばんばん風邪を引いたり体調を崩したりし、
少しずつ自分の免疫をつくっていくのだそうです。

というわけで、すーさん(美少年でぶ)も人生初の体調不良。
ここ数日、なんだか鼻水が出るなあと思いつつ、
相変わらずおでかけしたり、我が家で同級生の赤ちゃんと
顔合わせ兼忘年会をしたりしていたところ、
ある晩おっぱいを大量にリバースし
あっという間に39度の熱を出しました。
慌てて夜間病院に駆け込みです。

次の日には近所の病院に行ったのですが、
赤ちゃんが小さすぎるからなのか先生がそういう性格なのか
「診断」という感じのことは一切しないんですね。
「喉が腫れているねえ」とか「鼻水が出てるね」とか事実を述べるか、
「おかあさんがんばって」「心配よねえ」等の精神論(共感の言葉)なのです。
自分が今まで健康一直線で病院というものに縁の無い人生だったので、
これでいいのかな?こういうものなのかな?と
モヤモヤを抱えてしまいました。

うーん、うーん。
やっぱりこのままじゃ良くない気がするなあ。

それでどうしたかというと、
正直に先生に言ってしまいました。
すみませんちょっとモヤモヤします。って。
そうしたら、はいはい了解—って感じで
大学病院への紹介状を書いてくださいました。

おお、意外とフットワークの軽い先生で良かった。
怒られるかと思ったぜ。。。

で、次の日に改めて大学病院に行きました。
採血検査(号泣)をしてRSウィルスという
3歳くらいまでの子どもは誰でも一度は感染するというウイルスが原因と判明。
ついでに鼻水も吸引してくれました。すっきり。
(赤子はチーンができないので、水っぱなになると苦しいんです)

そして病気リテラシーの低いおかあさんには
「赤ちゃん用ポカリをたっぷり飲ませる」
「おしっこの量が少なくなったら病院に行く」
などの基本的な対応を教えてくださいました。

多分、人によっては
わかりきったことを言わないでくれってくらい
先生の説明は噛み砕かれて丁寧で。
しかし(しつこいんですが)
私は一晩寝て不調が治らなかったことがなく
体調不良って何!?看病って何!?という人間だったので
懇切丁寧に指導してもらったことで本当に安心できました。

そんなこんなでおかあさんの気持ちもスッキリし、
すーさんも3日くらいで平熱に戻り、
一週間で元気な美少年(でぶ)に戻りました。
年末も差し迫っていたので、家族中でよかったよかった、と安堵。

と思ったら、
9行目で開催した忘年会で友人の子ども(3ヶ月)に
伝染していたことが判明。
なんと、人生初のクリスマスを病院のベッドで過ごさせてしまいました。
う、うわーん!!
風邪は予防が大事!!

ごめん!!

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佐藤理人 12年11月18日放送



007シリーズ50周年① イアン・フレミング

ケンカが強くて頭脳明晰。
女性にモテモテなイケメンスパイが、
秘密道具とスーパーカーで世界を救う。

男なら誰もが一度は憧れる男。
007ことジェームズ・ボンド。

この荒唐無稽なスーパーヒーローは、
原作者イアン・フレミングが
第二次大戦中にイギリス情報部で監視していた
実在のスパイを元に作られた。

彼が007シリーズを書き始めたのは、
自身の結婚式前夜のこと。

43歳にして初婚という

 恐怖心への解毒剤

だったと言う。

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佐藤理人 12年11月18日放送



007シリーズ50周年② ショーン・コネリー

初めての仕事は牛乳配達だった。
やがて男は世界を救うヒーローになった。

世界最長の映画シリーズ「007」。
初代ジェームズ・ボンド、
ショーン・コネリーの人生は、
その華麗な役柄とは正反対だった。

貧しい家に生まれ、中学卒業と同時に就職。
第1作「ドクターノオ」で
ボンド役に抜擢されたのは1962年のこと。
様々な職を転々とした後、
32歳で初めてつかんだチャンスだった。

頭髪が寂しくなりかけたこの無名の新人を見て、
原作者イアン・フレミングは猛反対したと言う。

それから半世紀。
彼を超えるボンドはまだ出ていない。

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佐藤理人 12年11月18日放送


johanoomen
007シリーズ50周年③ ジョージ・レーゼンビー

世界最長の映画シリーズ「007」。
その最大のピンチは第6作「女王陛下の007」で訪れた。

マンネリに飽きたとショーン・コネリーが役を降りたのだ。

二代目ジェームズ・ボンドは、
オーストラリア出身のモデル、ジョージ・レーゼンビー。
演技の経験はなかったが、
軍で格闘技の教官だった経験を買われての起用だった。

スター気取りになった彼はギャラの上乗せを要求、
断られるとたった一作で降板した。後に彼は、

 若さゆえの未熟さ、傲慢さが自分にはあった。
 あの時私は、輝かしいチャンスと
 失われていくチャンスを同時に目の当たりにした。

と語っている。

数々のトラブルにも関わらず、
「女王陛下の007」はシリーズ屈指の名作になった。

理由はボンドが初めて恋に落ち結婚する
素敵なラブストーリーであること。

そして最高に悲しくて
切ないエンディングを迎える作品であるからだ。

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佐藤理人 12年11月18日放送



007シリーズ50周年④ ロジャー・ムーア

ジェームズ・ボンドのピンチを救ったのは、
別のジェームズ・ボンドだった。

3代目007、ロジャー・ムーアは、
持ち前のユーモラスな演技で前任者のゴタゴタを一掃。
第8作「死ぬのは奴らだ」以降、
歴代最多の7作品でボンドを演じ、
シリーズの長寿化に貢献した。

 ユーモアのないサディスティックな
 バイオレンス映画なんて考えたくもない代物さ。

荒唐無稽なキャラクターを茶化すような彼の演技は、
007を暴力的なアクション映画から
家族そろって楽しめる娯楽大作に変えた。

コミカルなボンドが人気を博した理由。

それは国際社会で次第に発言力を失っていく、
イギリスの悲哀の裏返しであった。

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佐藤理人 12年11月18日放送



007シリーズ50周年⑤ ティモシー・ダルトン

最高の007は、最低の007でもあった。

4代目ジェームズ・ボンド、ティモシー・ダルトン。
彼はシェイクスピア俳優らしいシリアスさでこの役を演じた。

故ダイアナ妃に

 最もリアルなジェームズ・ボンド

と評された第15作「リビング・デイライツ」は
それまでで最高のヒット作となった。

ところが次作「消されたライセンス」では
暴力路線に走りすぎ、最低売上を記録。
ダルトンはたった二作で降板してしまう。

さすがのジェームズ・ボンドも、
売上には勝てなかったらしい。

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佐藤理人 12年11月18日放送


Rita Molnár
007シリーズ50周年⑥ ピアース・ブロスナン

ベルリンの壁が崩壊し、ソ連は解体。
かつての敵が味方になった90年代。

冷戦後の世界に、007の居場所を見つけること。
それが5代目ジェームズ・ボンド、
ピアース・ブロスナンの使命だった。

今までの4人をミックスしたキャラクターと
ソ連崩壊後の権力腐敗を描いたストーリーで、
第17作「ゴールデン・アイ」は
最高収益を大幅に更新。

その後も巨大メディア王や北朝鮮など、
時代とシンクロした敵を設定し、大ヒットを連発する。

007は見事、超娯楽大作として職場復帰を果たした。

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佐藤理人 12年11月18日放送


Caroline Bonarde
007シリーズ50周年⑦ ダニエル・クレイグ

かつてロジャー・ムーアは
ジェームズ・ボンド役を降りる理由を聞かれて

 これ以上やったら殺されてしまうから

と答えた。6代目ボンド、ダニエル・クレイグの意見は違う。

 ケガなんて楽しみの一つさ

と、全身傷だらけになりながら、
ほぼ全てのスタントを自らこなしている。

金髪碧眼という従来のボンドとはかけ離れた容姿に、
当初はバッシングが続出。
作品のボイコット運動にまで発展したにも関わらず、
21作目「カジノ・ロワイヤル」は
007シリーズ史上最高の収益を記録した。

クール一辺倒でなく、あえて感情を前面に押し出した演技も

 ショーン・コネリーを超えた!

と絶賛された上、コネリー本人からも
ベストなキャスティングと評された。

クレイグの目下最大の悩みは、有名になりすぎて、
バーで倒れるまで酔っぱらえないことだと言う。

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佐藤理人 12年11月18日放送



007シリーズ50周年⑧ ジェームズ・ボンド

恐らくそれは、
イギリスの意地だったのだと思う。

世界最長の映画シリーズ「007」。
主人公ジェームズ・ボンドは
祖国が病める時でも常に

 イギリス紳士かくあるべし

という理想であり続けた。

原作によれば彼は
様々な生活習慣病を抱えており、
医者から長生きできないと忠告されている。

それから50年。
今日もボンドは世界の平和を守り続けている。

ステアせず、シェイクした
ウォッカマティーニを傾けながら。

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