2013 年 12 月 14 日 のアーカイブ

小林慎一 13年12月14日放送

Kerri Lee Smith  
強さは重さ 猫

二匹の猫を飼う。
一匹は茶虎のオス。もう一匹は黒猫のメス。

オスはゆったり、メスは俊敏である。
エサをあげると、真っ先に口につけるのはメス猫で、
猫じゃらしに対する前足の反応も鋭く、
ジャンプ力も比べ物にならないくらい高い。

しかし、ケンカをすると必ずオス猫が勝つ。
メス猫が得意のアジリティを発揮し、
鋭い前足のジャブで徐々にオス猫を追いつめる展開は、まずない。

猫博物館の館長、今泉忠明先生によると、猫科の動物は
「獲物を捕らえるという目的に向かって
 ひたすら進化した究極の生き物」だそうだが
同じ猫同士で戦うと、強い弱いは、ほぼ体重が決める。

技を磨き、鍛錬を重ね、
小よく大を制するのは、人間だけである。


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小林慎一 13年12月14日放送

Andy Hay
プロは強い 肉食動物

森の王ゴリラ。
体重200キロ、握力1トン。
手が使え、知能が高い。
さぞケンカが強そうだ。
しかし、ゴリラの研究者ジョージ・シャラーは
体重50キロ程度のヒョウに捕食された実例を報告している。

イタチの仲間、グズリ。オスの平均体重は15キロ。
雑食で果物や小動物を食べているが
食料の乏しい冬には
体重150キロのヘラジカを捕らえるという。

インド象のオスが、トラに殺された例がある。
7cmにもなる牙を使い、じょじょに体力を奪い、失血死させたようだ。
足場が悪く、ゾウは実力を発揮できなかったと見られる。
しかし、条件が有利な場所で襲うという狡猾さを持つのもまた、
肉食動物の特徴だ。
どの世界も、やはり、プロは強い。


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小林慎一 13年12月14日放送

Cojharries
秘められた強さ 草食動物

動物学者のグッギイスベルクは
世界動物記「シンバ」で、こう書いている。

「ライオンがいる地域では
 ライオンの餌食となりえない動物はほとんどいない。
 しかし、ゾウとサイのみ別格である。」

体重3.5トン、時速45キロで突進し、
強烈な角の一突きが武器のシロサイ。
そして、体重7トン、皮膚の厚さ10cm、牙の長さ3m、
足踏みの衝撃は100トン以上のアフリカゾウは、
まさに陸上動物最強。

しかし、カバの強さも忘れてはいけない。
体重2トン、150°開く口、50cmの牙、噛む力1トン以上。
縄張りに侵入者があると獰猛になり、
ワニ、ライオン、人だろうと容赦なく襲う。
アフリカでもっとも人間を殺している動物がカバである。
キレるヤツには、近づかないのが得策なのだ。


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小林慎一 13年12月14日放送

Ryan Kilpatrick
地上最強の動物は

古代コロッセオでの
ライオン対トラの対戦成績は、7勝3敗でトラの勝ち。
しかも、トラはアムールトラよりも小さなベンガルトラで、
ライオンは大型のバーバリライオンだった。

また、ケンブリッジ大学動物学部は、
一対一ならカバはライオンに勝るとの見解を示している。
ライオンに捕食されたことのないゾウ、サイが別格だとすると、
ゾウ、サイ、カバ、トラ、ライオン
が強さの序列だろうか。
この結論は、動物学者小原秀雄の記した
「猛獣もし戦わば」に近い。

しかし、サバンナには、まだ強いヤツがいる。
キリンである。
身長5m以上ありながら、時速50kmで走り、
後ろ足の蹴りは、一発でライオンの頭蓋骨を粉砕する。
強烈な首の一撃でジープを破壊したことも。
しかも、キリンはゾウにその広い視野を、
ゾウはキリンに鋭い嗅覚を提供し、
一緒に行動しながら、敵を監視し合っている。
いわば、同盟を結んでいるのである。
強いものを味方につける。
政治力を持ったヤツこそ、最強か。


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