道山智之 14年10月26日放送

141026-06

濱田廣介 6  

童話「泣いた赤おに」の作者、
濱田廣介。
彼の娘は、新聞の取材に応えて回想している。

彼女が高校生だったとき、
先生に言われた。
「きっと、やさしいお父さまなのでしょうね」

母親の苦労も知る彼女は、
「ほんとうにそうかしら」と話していると、
背を向けて聞いていた廣介がぽつりと言った。

「そうではないから、
 そうありたいと思うことを書いているんだ。」

廣介の書くストーリーに表現される「やさしさ」は、
現実にはなかなか得られないものをもとめる「願い」そのものだった。

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