奥村広乃 15年1月17日放送

150117-01

近代地震学の父

近代地震学の父。
お雇い外国人のジョン・ミルン。
地質学・鉱山学の教授だった彼は、
日本の地震の多さに仰天し、研究を始める。

天井からつりさげた振り子。
地震が起きた時間を知らせる時計仕掛装置。
自宅はさまざまな装置にあふれた。

約1万円の私財を投じて地震計も作った。
当時の1万円は、現在の数千万円とも言われる。
ミルンの呼びかけにより、日本地震学会も創設され、
近代日本の地震研究に大きな影響を与えた。

ミルンは、学生たちにこう語っている。

「災害の厳しさが日本人の精神構造に
 どのような影響を及ぼしているか
 研究する必要があるのではないか」

まじめで、調和を大切にする日本人の心は、
地震や台風などの厳しさが生み出した。
そう考えた外国人が、かつていたのだ。

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