2015 年 3 月 のアーカイブ

佐藤理人 15年3月22日放送

150322-04
Verónica R.
創造のジンクス④「アレンのシャワー」

 いいストーリーを作る秘訣は
 考えすぎるほど考えること

映画監督で脚本家のウディ・アレンは言う。

ヒラメキを得るため、
彼が何年もかけて編み出した方法。
それは小さな変化を起こすこと。

食事をする。外出する。そういった刺激が、
新たな精神的エネルギーを生む。
中でも効果的なのが、

 シャワーを浴びること

30分間、頭から熱いお湯を浴びながら
アイデアを考え、筋書きを組み立てる。
お風呂を出て服を着たらベッドで続きを考える。

それでも思いつかないときは、
またシャワーを浴びたくなるように
服を脱いで寒くなるのを待つそうだ。

もしもアレンが滝に打たれたら、
どんなすごいアイデアが浮かぶのだろう。

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佐藤理人 15年3月22日放送

150322-05

創造のジンクス⑤「キルケゴールの砂糖」

哲学者キルケゴールの
コーヒーの飲み方は一風変わっていた。

まずカップに縁より高い砂糖の山を作る。
上からとびきり濃いコーヒーを注ぎ、
白いピラミッドをゆっくり溶かして一気に飲む。

大量のブドウ糖は新たなエネルギーとなり、
彼の脳みそを一日中活発に動かし続けた。

 絶望は死に至る病

と説いたキルケゴール。

心が疲れたとき甘いものが欲しくなるのは、
ちゃんと理由があるらしい。

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佐藤理人 15年3月22日放送

150322-06
docmoreau
創造のジンクス⑥「アームストロングの民間療法」

トランペッター、ルイ・アームストロングにとって
人生は旅そのものだった。

 2万年くらい飛行機や列車に乗って来た気がする

そうボヤくほど毎晩どこかの町で演奏する日々。
健康を保つため、彼は民間療法にのめり込んだ。

喉を洗う効果があると信じて蜂蜜を飲み、
唇に手作りの怪しげな軟膏を塗り付けた。

医者たちの呆れ顔をよそに彼は常に健康で、
どんなにハードなツアーでも、
毎晩ハイレベルな演奏をこなし続けた。

 人前で披露できなきゃ
 音楽なんてなんの価値もないからね

彼にとってそれは習慣を超えた、
最高の音楽を届けるための儀式だった。

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佐藤理人 15年3月22日放送

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創造のジンクス⑦「ベケットの暗闇」

 これからずっと
 暗くふさぎこむことになるだろう

ある晩、荒れ狂う嵐を前に、
サミュエル・ベケットは悟った。

自分の暗さこそ長所だと、
やっと認めることができたのだ。
翌日から彼は部屋に引きこもり、
自らの心の深淵を探った。

そうして生まれたのが、
傑作「ゴドーを待ちながら」。

どんな暗闇にも、光明は隠れている。

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佐藤理人 15年3月22日放送

150322-08

創造のジンクス⑧「江口寿史のスケッチ」

カワイイ女の子を描かせたら
右に出る者のない漫画家、江口寿史。

その寡作さ故に「天才」と呼ばれる彼にも、
若い頃人知れず続けた練習がある。それが、

 5分スケッチ

雑誌で気に入った写真を見つけたら、
すかさずスケッチする。条件は、

 下描きなし、5分以内、できればペンで

失敗していい。時間をかけなくていい。
練習だからこそ楽しまなくちゃいけない。

大切なのは写真をそのまま描くのではなく、
水の中に入ったらモノはこう歪むんだとか、
水にぬれた服はこう張り付くんだなどの発見を
自分なりに描くこと。

 画力とは記憶力である

彼が描く女の子は世界中のどこにもいない。
それは彼の頭の中にだけ存在する。

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藤本宗将 15年3月21日放送

150321-01
gtknj
Spring has come! 菅原道真の春

 東風(こち)吹かば 匂ひおこせよ 
 梅の花 主なしとて 春な忘れそ

主人がいなくなっても、春を忘れるな。
大宰府に流されることになった菅原道真は、
庭先の梅を眺めながらこの歌を詠んだ。

春風を待って花を咲かせる梅は、
かつて「風待草」とも「春告草」とも呼ばれていた。
古代の日本人にとって、
春を告げる花といえば桜よりも梅だったのだ。

道真に愛情をかけられた梅は主人を慕い、
九州まで飛んでいったという飛梅(とびうめ)伝説がある。

いまも大宰府天満宮にある飛梅は、
白い八重の花で春の到来を知らせてくれる。
境内にある6千本の梅の中で
最も早くほころぶのだそうだ。
千年前の約束を、梅はまだ忘れていない。

今年の開花は、昨年より半月ほど早かったそうだ。
また、新しい春がきた。

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上遠野茜 15年3月21日放送

150321-02
afagen
Spring has come!  高峰譲吉の春

アメリカ、ワシントンD.C.。
遠く離れたこの街にも「日本の春」が来ることを、
あなたは知っているだろうか。

ポトマック湖畔のほとりに咲く3000本の桜。
科学者・高峰譲吉の尽力によって
日本から贈られた桜たちだ。

エリート官僚の道を捨て、アメリカに渡った高峰。
頼る者もいないその地で
困難にぶつかりながらも挑戦を重ね、
やがて多くの研究成果を上げる。
1901年、彼の抽出したアドレナリンは
医学界の大発見となった。

はるばる太平洋を渡り、
アメリカに根を下ろした桜の木々。
異国の地で、今では見事な花を咲かせるその姿は
まさに高峰の生き様そのものだ。

厳しい冬を乗り越えるから、春は美しい。
今年もワシントンには
大勢の人が日本の春を慈しみにやってくる。

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村山覚 15年3月21日放送

150321-03
oneredsf1
Spring has come!  マイルス・デイヴィスの春

ジャズの帝王、マイルス・デイヴィス。
彼はある時こう言った。

「まず演奏するぞ、曲名は後で教える」

1954年に演奏されたこの曲の名は”Swing Spring”。
今この時期に聴きたくなるタイトル。

この曲が演奏される2、3年前は、
マイルスにとって冬の時代、低迷期だった。
演奏の予定をすっぽかしたり、
商売道具のトランペットを質に入れて
ドラッグのための金にするなど、
生活は荒れに荒れていた。

しかし、マイルスは第一線に返り咲いた。
この”Swing Spring”と同じ年の春に録音された
アルバムのジャケットには、青信号が灯っている。
タイトルは”WALKIN’”。

春は、はじまりの季節。
まず歩き出すことで、道はひらける。

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福宿桃香‬ 15年3月21日放送

150321-04
Juanedc
Spring has come!  雪舟えまの春

歌人・雪舟えまの「たんぽるぽる」は、
自分自身の15年間を凝縮した、第一歌集。

表題として選んだのは、
結婚したての女性の気持ちを描いた、春の歌。

たんぽぽが たんぽるぽるに なったよう 姓が変わった あとの世界は

大好きな人と結ばれた幸せを、
春のたんぽぽに託している。

あとがきで、雪舟はこう語っている。
すきな人と暮らして、すきなだけお菓子を食べて暮らしたいとおもっていた。
その夢を今生きている。

季節は、もう春です。

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0歳7カ月の育児の話し。

この頃になると、ずりばいを完全にマスターしていました。
兄と比べて早い早い。
やはり体重の差が…(しつこいですね)。

そしてお座りもだいぶ安定してきました。
離乳食を食べさせたりお風呂で体を流すのが
ラクになり、ありがたし。

指先もどんどん器用になり、
おかあさんの髪の毛をひっぱったり、
くちびるやら肉やらをつまんできます。
とてもかわいいですが、
そこそこ痛いです。だいぶ痛いです…。

じろさんは「ぺしぺし」も好きなようです。
おかあさんが抱っこすると肩や首元をぺしぺししてきます。
はらばいになってフローリングをぺしぺし。
洗濯物の山をぺしぺし。
挙句の果てには、実家のマルチーズをぺしぺし。
犬も突然の襲撃に驚いてフリーズし何事も無かったのですが、
噛まれたりしたらと考えると、かあさんがフリーズしそうです。
本人はというと、すごく真剣な表情でぺしぺししています。
ぺしぺし叩くことで物の本質を捉えようとしているのでしょうか。
その姿は哲学的ですらあります。
ぺしぺしぺしぺしぺしぺし。
痛いっつーの。

そういえば次男ちゃっかり説を唱えている私ですが、
この頃、アグレッシブ且つちゃっかりと
長男のおもちゃを奪うようになりました。
大人が「じろさんのおもちゃ(赤ちゃん用・新品)でしゅよー」と
懐柔しようとしてもふり向きもしません。
とにかく、お兄ちゃんの手の中にあるおもちゃに夢中なのです。
そして不器用な長男。
つい、赤ちゃんに対して力いっぱいぐいーっとやってしまったり、
大声を上げたりしてしまうのですね。
そしておかあさんに怒られちゃうのですね。

その隙に、次男はおもちゃをちゃっかりゲットしちゃうのですね。

「赤ちゃんをぶっちゃダメでしょ」
と私に怒られて号泣しているすーさん越しに
優雅に兄のおもちゃをがじがじしているじろさんを見ると
なんだかなあ…という気分になります。
ずるいよなあ、次男。と。

が、がんばれ、すーさん!!

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