2015 年 3 月 14 日 のアーカイブ

厚焼玉子 15年3月14日放送

150314-01

三人のマーサ1

アメリカ合衆国歴代のファーストレディには
三人のマーサがいる。
ひとりめは初代大統領ジョージ・ワシントン夫人
ふたりめは、三代め大統領トマス・ジェファーソン夫人
三人めは、そのトマス・ジェファーソンの長女、
マーサ・ジェファーソンで
亡き母にかわってファーストレディの役割を担った。

マーサという名前は
聖書に出てくるベタニアのマリアの姉マルタに由来する。
イエスがその家を訪れたとき
姉のマルタはイエスをもてなすために一生懸命働いたが
イエスの心にかなったのは妹マリアだった。

忙しかったマルタ、でも褒められたのはマリア。
どうも割に合わない。

36代ファーストレディ、ジョンソン夫人はこんな言葉を残した。
「ファーストレディとは、一人の人間、つまり夫から選出された、
 給料がもらえない公務員です。」

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厚焼玉子 15年3月14日放送

150314-02

三人のマーサ2 

アメリカ合衆国歴代のファーストレディには
三人のマーサがいる。
そのひとりめは、初代大統領ジョージ・ワシントン夫人。

ジョージ・ワシントン夫人のマーサは
裕福な農園に生まれた。
丸顔で小柄だったが乗馬が得意で、
馬で階段を駆け上がるほどの腕前だったという。

18歳で結婚、25歳で未亡人になり
その2年後にジョージ・ワシントンと結婚した。

夫が大統領に選ばれてしまうと
ファーストレディとしてのつとめは果たし、
どんな行事も几帳面にこなしていたが、
あくまでも控えめで奥ゆかしく
内助の功ともいうべき姿だったと伝えられる。

ワシントンが亡くなるとき
マーサは
「もうすぐおそばに参ります」と話しかけている。

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厚焼玉子 15年3月14日放送

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三人のマーサ3

アメリカ合衆国歴代のファーストレディには
三人のマーサがいる。
ふたりめは、三代め大統領トマス・ジェファーソン夫人。

トマス・ジェファーソン夫人のマーサは
大きな目をしたほっそりと優雅な女性で
たいへん美しかったといわれる。

18歳で結婚し、2年足らずで未亡人になったとき
当時弁護士だったトマス・ジェファーソンがあらわれた。
マーサはハープシコード、トマスはバイオリン、
仲良く演奏する姿が見られるようになった。

ふたりが結婚して11年め
マーサは死の床にあった。
トマスはマーサに二度と妻を持たないことを誓い、
それを実行した。

マーサはトマス・ジェファーソンが
大統領になる前に亡くなったが
歴代のファーストレディのひとりに数えられている。

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厚焼玉子 15年3月14日放送

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三人のマーサ4

アメリカ合衆国歴代のファーストレディには
三人のマーサがいる。
三人めは、三代め大統領トマス・ジェファーソンの娘マーサ。

マーサはトマス・ジェファーソンとその妻マーサの
長女として生まれた。
10歳で母を失い、12歳からパリで教育を受けていたが
修道女になりたいと考え始めたために連れ戻され
17歳で政治家の従兄弟と結婚した。

父トマス・ジェファーソンが大統領に就任したときは
すでに4人の子供がおり、しかも妊娠中だったが
亡き母にかわってファーストレディの役目を担った。
社交行事、家政のきりもり。
そして、その間に4人の子供を出産している。

修道女になりたかった女の子から
タフなファーストレディへ変身したマーサ。
マーサは大統領である父親似だったといわれている。

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