2015 年 8 月 22 日 のアーカイブ

藤本宗将 15年8月22日放送

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あるオタクの話 徳川家康

平均寿命が40歳にも満たなかった戦国時代。
75歳という長寿を得た「健康オタク」がいた。
江戸幕府をひらいた徳川家康だ。

彼は将軍になっても贅沢な食事を好まなかった。
主食は麦飯。季節はずれのものや冷たいものは避けるなど、
食生活の管理は徹底していた。
もちろん体を動かすことも忘れない。
足腰を鍛えられる鷹狩りを好み、野山を駆け巡った。
さらにはオタクが高じて薬の研究にも没頭。
自ら薬草を育て、薬の調合までするほどだった。

幼い頃から人質に取られ、戦場でも幾度となく命の危険を味わった家康。
生き抜くことへの執念は誰より強かったのだろう。彼はこう言っている。

「長命こそ勝ち残りの源である」

最後に天下を取ったのは、最強のオタクだった。


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上遠野茜 15年8月22日放送

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あるオタクの話 クエンティン・タランティーノ

32歳の誕生日にアカデミー脚本賞を受賞した映画監督、
クエンティン・タランティーノ。
ディープな映画オタクとしても有名だ。

20代はレンタルビデオ店で働き、毎日映画三昧。
ハリウッド映画のみならず、マカロニウエスタンや
日本のヤクザ映画、B級モノまで観まくった。
映画の話が白熱すると客でもお構いなしに殴り倒し、
敬愛する映画監督には直接会いに行くほどの
熱烈な映画オタク。

タランティーノ作品の特徴は、
大好きな映画のエッセンスや友人のエピソードを
脚本に盛り込んでしまうこと。

他人の焼き直しだと批判され、友人たちに恨まれても、
彼はこう開き直る。

「俺はかつて作られた映画全てから盗む」


オタク愛の示し方は、人それぞれだ。


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村山覚 15年8月22日放送

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あるオタクの話 アントニン・ドヴォルザーク

チェコを代表する作曲家、ドヴォルザーク。

彼が作った「ユーモレスク」のリズム。
汽車が走るガタンゴトンというリズムに
どこか似ていませんか?

実はドヴォルザーク、筋金入りの鉄道オタク。

作曲の合間に駅まで散歩して、
汽車を眺めたり、運転士と交流するのが趣味。
時刻表や車両のナンバーも丸暗記。
汽車の模型もよく作っていたそうだ。

友人のブラームスには
「もし新型の機関車が手に入るなら
 交響曲全部を投げ出してもいい」

と語ったという。

現在、オーストリアとチェコを結ぶ特急列車には
様々な作曲家の名前が付けられているが、
「ドヴォルザーク号」も走っている。
どうせ乗るなら鉄道オタクの名前が付いた列車に
乗ってみたいものだ。


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福宿桃香 15年8月22日放送

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あるオタクの話 嶺脇育夫

タワーレコード社長、嶺脇育夫。
女性アイドルについて検索すると、必ず彼の名前に辿り着く。

CDショップに入社した理由は、洋楽が好きだったから。
ところが、たまたまテレビで見たモーニング娘。にハマり、
ありとあらゆるアイドルにのめりこんだ。

嶺脇は、周りのスタッフがアイドルというジャンルに対して
意識を向けていないことに不満を持った。

誰もやらないなら、自分がアイドルを売り出すしかない。

今では当たり前となった店舗内でのアイドルイベントの
仕組みを作り出したのは、彼だ。

現場での積極的な活動は評価され、社長に就任。
その数ヶ月後にはなんと、T-Palette Records
というアイドル専用レーベルまで立ち上げた。

「やっぱり売る側が好きだって言わないと、
 お客さまにも届かない。僕でよければ
 アイドルがどんなに好きかってことを語りますよ」


彼は、アイドルオタクにとっても
アイドルにとっても、希望だ。


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