森由里佳 16年4月10日放送

160410-03
のべ吉
ひらく 国

鎖国のさなかにある日本で、
国をひらき、力をつけるべきだと主張した男、
吉田松陰を知らない人はいないだろう。

理想を実現するために彼が着手したのは教育だった。

当時の教育機関は、
武家のための藩校、町人や商人のための寺子屋が主だった。
しかし松陰は、武家の人間であるにも関わらず、
藩校である明倫館を飛びだし、松下村塾をひらく。

身分による入学規制はおろか、
上下関係すらないその塾では、闊達な議論が交わされた。
後に開国した日本で首相をつとめる伊藤博文が塾生の一人であることは有名だ。

彼は、学びの門戸をひらいただけでなく、
一国の門戸をもひらいたのだ。

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