石橋涼子 16年6月26日放送

160626-05
TAKUMA KIMURA
童謡のはなし 岡野敏明とかえるの合唱

 かえるのうたが きこえてくるよ
 クワ クワ クワ クワ
 ケケケケケケケケ
 クワ クワ クワ

こどもたちの声が重なる輪唱でおなじみ
童謡「かえるの合唱」。
この曲を広めたのは、音楽家の岡野敏明だ。

当時、音楽講師として勤めていた学校に
スイスの教育者ヴェルナー・ツィンメルマン博士が滞在し、
こどもたちにスイスやドイツの音楽を教えていた。
その際に、輪唱を耳にしたのがきっかけだったという。

声の重なりの美しさとおもしろさに心を奪われた岡本は、
作曲が本業だったものの、
試行錯誤して日本のこどもたちに歌いやすい歌詞を考えた。
こうして「かえるの合唱」は日本各地で愛される童謡となった。

メロディはドイツ民謡と言われているが、
不思議なことに、原曲の具体的な存在は謎のままだ。
バッハやチャイコフスキーの楽曲に
似たようなメロディがあるとも言われている。

もちろん、こどもたちはそんなことおかまいなしに、
今日もどこかで歌のおいかけっこを楽しんでいる。

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