河田紗弥 19年3月17日放送



ちいさなフルコース 花見弁当

古くから、上流階級の貴族たちの間で楽しまれてきたお花見が
庶民のものになったのは江戸時代のこと。
徳川吉宗が、庶民の娯楽をつくるために、
隅田川堤や江戸の飛鳥山に桜を植えたことで普及していった。

当時のお弁当箱は、
提重(さげじゅう)と呼ばれる
今の重箱のようなもの。
食事を入れる塗り箱、
それと揃いで作られた取り皿、箸、酒器などを
コンパクトにまとめることができるものであった。

1801年に醍醐散人によって書かれた「料理早指南」には
花見弁当の献立が残されている。
玉子焼き、かまぼこ、蒸しかれい、さくら鯛、ひらめの刺身、
焼きおにぎり
さらには、そして椿餅やきんとんなども用意されていたんだとか。

鮮やかな料理とお酒を片手に、
桜を見上げ、楽しげに語らう姿は
今も昔も変わらない。

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