大友美有紀 13年3月3日放送


Brian Stansberry
「凜とした女」堀文子

女子の節句。雛祭り。
戦後間もない頃、女が入れる学校は、
「女子」と名のつくものばかり。
それは差別的な扱いだった。
科学者になりたかった女学生、堀文子(あやこ)は、
美には差別がないと思い、美術学校へ進む。
やがて画家として生きていく。

昭和36年、堀は各国を放浪する旅に出る。
西洋文化や西洋思想がどんな風土から生まれるのか、
日常の暮らしを見たかった。
この旅で、ものを考え、感受性を磨くには、
自然の中で暮らさなければいけないと痛感する。

 自然を尊敬して、動植物から驚きと感動を
 もらっていないと、わたくしはだめなんです。
 絵が生気を失う。

堀は、自分には画風がない、と言う。

 逆上するほど興奮したものしか描きません。
 過ぎ去った自分の作品を追わないようにしています。

彼女は、1ミリでも上昇して死にたい、と考えている。

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