薄景子 14年3月9日放送

140309-05
【丹尼斯®】
からだの話 谷川俊太郎

だれかにやさしい言葉をかけてもらうと、
肩の力がふっと抜けたり、
からだがあたたかくなる感覚がある。

人のからだは、
毎日いろんな言葉をきいて
その波動を感じているのだろう。

詩人、谷川俊太郎は、
「さようなら」という詩の中で
寿命をまっとうする時の
からだへの想いをこう綴る。

 心臓さんよ どきどきはらはら迷惑かけたな
 脳髄さんよ よしないことを考えさせた
 みんなみんな悪く思うな 
 君らあっての私だったのだから

迷惑かけたな よしないことを考えさせた…
心当たりのある言葉たちが、
胸にぎゅんぎゅんしみこんでいく。

いま、こうしている瞬間も、
愚痴のひとつもこぼさずに
ただもくもくと働きつづけてくれている
自分のからだに、感謝したい。

タグ:

«    »

topへ

コメントをどうぞ

CAPTCHA



login