小林慎一 14年10月18日放送

141018-04
Alessandra Kocman
新しい世界・ソーシャルネットワーク

いまだ接続できない50億人の人々のために
インターネットの通信網をひろげるプロジェクトが始まっている。
人口密度の低い場所には、人工衛星を使い
人口密度の高い場所は、太陽電池で飛ぶ新開発の無人飛行機を使う。
民間航空機の邪魔にならず、天候にも左右されない上空2万メートルを飛ぶ。
旗ふり役は、フェイスブック。
この巨額の費用がかかる壮大なプロジェクトには
フェイスブックが50億人ものあたらしい潜在顧客を獲得できる
という商業的な意味合いはもちろんある。
しかし、目的はそれだけではない。
人々が自由に情報や考え方を共有できる
ソーシャルネットワークを禁止している国は多い。
アラブの春以降、その数は増えている。
中国をはじめ、中東の多くの国ではフェイスブックもツイッターも使えず、
トルコも今年、ツイッターを閉鎖した。
政府が管理することのできない自由なインターネット網をつくる。
真意はそこにある。
どんな場所にも平等に、人々が望めば即座に、
インターネットの中からジャンヌダルクが現れる。
そんな世界をつくろうとしているフェイスブックのCEOザッカーバーグはこう言う。
「このサービスがはじまれば、世界中の人々が、インターネットを通じて、
 自らが望む政府を自由に決定できるようになるでしょう」

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