2014 年 12 月 6 日 のアーカイブ

佐藤延夫 14年12月6日放送

141206-01

数学者たち ルネ・デカルト

フランスの数学者、ルネ・デカルト。
のちに近代哲学の父と呼ばれるこの男は
ただ机に向かうだけでなく、
自ら社会に出ることを選んだ。
それをデカルトは、「世間という大きい書物」と言った。

20歳になると、パリを経由しオランダへ。ドイツへ。
志願して軍隊に加わり、
優れた技術者や科学者と交流した。
そしてある夜、インスピレーションに打たれ
代数学と幾何学を結合した解析幾何学の基礎を発見する。

「我思う、ゆえに我あり」

この有名な言葉は、家の中で本を眺めても
決して見つからなかっただろう。

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佐藤延夫 14年12月6日放送

141206-02

数学者たち ヨハン・カール・フリードリヒ・ガウス

近代数学の父、
ヨハン・カール・フリードリヒ・ガウス。
いかにも数学者らしく、質素な暮らしを好んだ。
小さい書斎、緑色のカバーをつけた仕事机、
幅の狭いソファー、傘付きのランプ、
火の気のない寝室、粗末な食事、ビロードの帽子。
代数学の基本定理など多くの業績を残すが、
彼に必要なものはこれだけで十分だった。

「私が目にした問題は、見た瞬間に答えがわかった」

ガウスの言葉に間違いはなく、
2歳にして父親の計算間違いを指摘していたそうだ。

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佐藤延夫 14年12月6日放送

141206-03

数学者たち チャールズ・バベッジ

計算機やコンピュータが世に出る前の話。
科学計算に用いられる対数や三角関数の表は、
数学者たちが作っていた。
彼らは政府によって集められ、ただひたすら手書きの計算をするのだ。
しかしイギリスの数学者チャールズ・バベッジは
人間がやる仕事ではないと考えた。
そして世界で初めて、プログラム可能な計算機を発明した。

「これは、くりかえし計算という耐えられないほどの労働と
 うんざりするほどの単調さをなくすのに役立つ機械である」

バベッジが、コンピュータの父と呼ばれる所以である。

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佐藤延夫 14年12月6日放送

141206-04

数学者たち ジョン・フォン・ノイマン

ハンガリー出身の数学者、ジョン・フォン・ノイマン。
多くの著名な数学者がそうであるように、
ノイマンもまた、傑出した才能の持ち主だった。
幼いころから科学への興味を示し、
12歳で関数論をマスター。
18歳になる前に論文を執筆し、
数学雑誌に発表した。
大学に入学するときには
一流の数学者の仲間入りをしていた。
経済学の原理を数学で説明するという「ゲームの理論」を研究し、
やがて、スーパーコンピュータの開発に関わる。
プログラム内蔵方式と呼ばれる方法で、
それまで単なる計算機械だったコンピュータは
無限の可能性を秘めた万能の箱に変わる。

「自分たちの中で一番の天才はノイマンだ」

かのアインシュタインも、そう語ったらしい。

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