2014 年 12 月 21 日 のアーカイブ

茂木彩海 14年12月21日放送

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jjay69
クリスマスのはなし 「ホーム・アローン」のクリスマス

コピーライターから映画界入りしたことで知られる
脚本家、ジョン・ヒューズ。

クリスマスを題材とした作品『ホーム・アローン』で、
主人公の少年にこんな台詞を言わせている。

 今年は僕、クリスマスプレゼントを欲しがらないから、
 その代わり家族を返してください。

ごちそうも、プレゼントも、一人じゃ心は埋まらない。

大切な人と、ただゆっくり時間を過ごす。
そんなクリスマスが、今年はいいかも。

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茂木彩海 14年12月21日放送

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torbakhopper HE DEAD
クリスマスのはなし ナンニモナイクリスマス

パトリック・マクドネルの著書
「おくりものはナンニモナイ」。

特別な日クリスマスに、ネコのムーチが
おもちゃもベッドも、何でも持っている友達、イヌのアールに
プレゼントを見つけにいくはなしだ。

何をあげたら喜んでくれるんだろう。

たくさん考えたムーチはついに
「ナンニモナイ」をプレゼントすることを思いつく。

大きな空の箱をリボンでつつんで
「ナンニモナイ」を詰め込んだムーチは、アールに渡して、言う。

 ナンニモナイ・・・
 きみと ぼくの ほかにはね

なんにもないからこそ、なにかが見える。
大事なものが見えるクリスマスは、きっとあたたかい。

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熊埜御堂由香 14年12月21日放送

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クリスマスのはなし クリスマスツリー農園

カナダやアメリカでは、クリスマスツリーに
自然のもみの木を使う家庭も多い。
そのため、クリスマスツリー農園とよばれる林で、
毎日、毎日、ツリーになるためのもみの木を大切に育てている。

11月になるといよいよ、お客さんが農園にやってくる。
さぁ、どうぞと、農園の地図を渡して、
のこぎり、ものさし、そりやカートも用意する。
自分にピンとくる最愛の1本を、
お客さんみずからが探し出すスタイルなのだ。

そして収穫あとには、
小屋で、あたたかいリンゴジュースや、
クリスマスクッキーをふるまう。

アメリカ、メイン州のある農園主は、
お客さんが農園のなかにはいっていくのを見送りながら
いつもこう祈るそうだ。

 わたしたちは、そっと思います。
 どうか、すてきツリーが見つかりますように。

そう、クリスマスツリー農園のもみの木、1本1本には、
メリークリスマス!の思いがつまっている。

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熊埜御堂由香 14年12月21日放送

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クリスマスのはなし  クリスマスのまえのばん

世界中で読まれている絵本、「クリスマスのまえのばん」。
1822年に学者クレメント=ムアが、
イブの日に、自分の子どもへ即興で書いた物語だ。
彼の描いたサンタは実にチャーミング。

 はなは ぷっくり さくらんぼのよう。
 わらいだしそうな くち、まっしろなひげ。

いつもは難しい専門書ばかり書いている学者が、
煙突からドスンと登場するドジなサンタを生みだした。
クリスマスには、誰もが子どもになる魔法がある。

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薄景子 14年12月21日放送

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クリスマスのはなし シークレットサンタ

アメリカでクリスマスになると
貧しい人に現金をプレゼントし続けた伝説の男がいる。

「シークレットサンタ」
そう呼ばれた彼の名は、ラリー・スチュワート。
20代で設立した会社が倒産、
無一文で入ったレストランで食事をし、
財布を探すフリをしていると、店主がラリーにこう言った。
「20ドルを落としましたよ」
ラリーはその20ドル札で
そそくさと支払いを済ませて逃げるように帰った。

店主のはからいに気がついたのは4年後のこと。
その後も会社の設立、倒産を重ねていたラリーが、
自暴自棄になって銀行強盗を働こうとした瞬間だ。
ふと目に入った20ドル札を見て我に返ったラリーは
再びあのレストランを訪れる。
店主はラリーにこう言ったという。

 クリスマスは、みんながハッピーになれるんだよ

それから、ラリーはひたむきに働き、
シークレットサンタとして貧しい人々にお金をプレゼントし続け、
その生涯で1億8000万円もの現金を配ったという。

彼が立ち上げたシークレットサンタ協会の会員資格はただひとつ。

少なくとも1回他人への親切な行為を行うこと。

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薄景子 14年12月21日放送

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[puamelia]
クリスマスのはなし オーレン・アーノルド

クリスマスが近づくと、
街はプレゼント選びでさまよう大人たちであふれかえる。
大切な人が目を輝かせて喜ぶ一瞬を想像して
想いをあれこれめぐらせているあなたに。
アメリカの作家、オーレン・アーノルドの
ことばのプレゼントを贈ります。

 クリスマスプレゼントの提案
 敵には許しを
 競争相手には寛大さを
 友には自分の心を
 顧客にはサービスを
 すべての人に慈悲を
 すべての子どもに良き手本を
 そして自分自身には尊敬の念を

もうすぐクリスマス。
あなたの心と、この世界に
愛が満ちあふれますように。

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小野麻利江 14年12月21日放送

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sparrowsfall
クリスマスのはなし チャールズ・シュルツのクリスマス

スヌーピーの生みの親、
漫画家のチャールズ・シュルツはこう言った。

 クリスマスとは、ちょっとした余分のことを
 誰かのためにしてあげること。

誰かのためのちょっとの余分が、
雪のように積み重なる。
そんなクリスマスになりますように。

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小野麻利江 14年12月21日放送

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SkyD
クリスマスのはなし サイレント・ナイトのルーツ

クリスマスキャロルとしておなじみの
「サイレント・ナイト/清しこの夜」。
1818年のクリスマスの日、
オーストリアのとある村の教会で
ギターを伴奏に、初めて歌われたのがそのルーツ。
教会のオルガンを修理しにきた職人が、
その時の楽譜を写して持ち帰ったことをきっかけに、
ドイツや、海を越えたアメリカへ
一気に広まっていったという。

最初にギターで奏でられたのは、
ネズミが教会のオルガンをかじって
オルガンが壊れたせいだったとか、
メロディがあまりに見事なので
モーツァルトやベートーベンが
作ったのでは、と言われるなど
様々な逸話にも事欠かない
「サイレント・ナイト」だが、

敬虔なメロディで200年近く
聴く人を温かい気持ちにし続けてきたことは、
確かな事実である。

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