佐藤理人 14年12月27日放送

141227-01

カルティエ・デザイン①「トリニティとコクトー」

 この世にまだない指輪が欲しい

1923年のある日、詩人ジャン・コクトーが
フランスの高級ブランド、カルティエを訪れた。

小説「肉体の悪魔」の作者にして最愛の恋人、
レイモン・ラディゲへの贈り物。

そうして生まれたのが、
クリスマスプレゼントとして
日本でも人気の高い

 トリニティリング

トリニティとは「三位一体」のこと。
絡み合う白、黄色、ピンクのゴールドは、
「友情」「忠誠」「愛」を意味する。

しかしラディゲは病のため、
指輪の完成を待たずに
二十歳の若さでこの世を去る。

哀しんだコクトーは
ラディゲと自分の2つのトリニティリングを
終生同じ指にはめ続けたという。

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