佐藤延夫 15年3月1日放送

150301-08

人体と会話した男たち イワン・パブロフ

犬に餌を与えるとき必ずベルを鳴らすと、
やがて犬はベルの音を聞いただけでよだれを流す。

「パブロフの犬」という
あまりにも有名な条件反射の話だが、
ロシアの生理学者イワン・パブロフは、
その後も実験を繰り返した。

ベルの音を聞かせるだけで餌を与えなかったらどうなるか。
ベルを鳴らしたあとに犬の気を散らすような刺激を与えると、どんな結果になるか。

年数にして30年。
亡くなる3年前までパブロフは、このような実験を繰り返した。

ちなみに、パブロフがノーベル賞を受賞したのは
食べ物を消化する「消化腺」のはたらきについてなのだが、
壇上でのスピーチでは、条件反射の話ばかりしていたそうだ。

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