三島邦彦 16年1月23日放送

160123-02
とみたや
土の話 光嶋祐介

乾いては塗り、乾いては塗り、
時間をかけて土を重ねる左官職人の手仕事。

完成までに時間がかかる土壁は、
建築のスピード化の中で
急速にその数を減らしている。

そんな中、
建築家の光嶋祐介さんは、
土壁の魅力をこう語る。

 部屋の空気を呼吸しながら、完成してもなお乾燥して
 新しい表情を見せてくれるのです。人間が歳を重ねると、
 しわが増えることで熟成された顔になっていくように、
 土壁もまた時間に耐えて味わいを増す立派な素材です。

よいものには時間がかかる。
シンプルで大切なことを、土の壁は教えてくれる。

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