宮田知明 16年4月23日放送

160423-02

ビールのお話 修道士たちの言葉

かつて14世紀、ヨーロッパ全土にペストが大流行した。
修道士たちは、その主な感染源が「生水」であると考え、
麦汁を煮沸させて作るビールを飲むように、人々に説いて回った。
しかし、いっこうに生水を飲む習慣がなくならず、
ペストはフランスからドイツ、オランダ、
ポーランドへと蔓延していった。
そこで、修道士たちはこんな言葉を生み出した。

「天国にはビールがない。生きているうちに飲みなさい。」

その言葉が効いたのかは、いまとなっては分からない。
しかし、ペストは14世紀半ばに衰えはじめ、やがて終焉した。

その後ますますヨーロッパ中で愛される飲み物となった、ビール。
中でも、宗教改革で知られるマルティン・ルターも大のビール好き。
彼も面白い言葉を残したのだが、それはまた、別のお話。

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