小林慎一 16年5月15日放送

160515-07

フェルマーの最終定理 つながる2つの世界

数学者・志村五郎は、
プリンストン大学で2年間客員教授を務めると日本に帰国した。

彼は、亡くなった彼の親友である谷山が唱えた
モジュラー形式と楕円方程式の関係性について
もてる力をすべて注いで研究した。

志村はひとつづつ証拠を積み上げ、
モジュラー形式と楕円方程式の理論は
広く受け入れられるようになった。

モジュラー形式と、楕円方程式という、
別々だと思われていた世界がつながることは
非常に意味があった。

その理論は数学界のロゼッタストーンと呼ばれ
谷山・志村予想と呼ばれた。

1987年。
ゲルハルト・フライはシンポジウムで驚くべき発表をした。
谷山・志村予想を証明することは
フェルマーの最終定理を証明することにつながる、と。

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