大友美有紀 18年4月7日放送

180407-05

日本の色 紺屋

「紺屋の明後日」
 約束が当てにならないこと
「紺屋の白袴」
 他人のことに忙しくて自分のことができない状態

江戸時代、幕府によって贅沢が禁じられた町人は、
絹や錦、金糸銀糸、紅花や本紫の染め物などを
使うことができなかった。
着ていたのは、藍染木綿の縞の着物。
農民も藍染の木綿や麻の野良着を着ていた。
藍は丈夫で汚れが目立たない。
においが強く、蝮や害虫がよりつかない。
洗えば洗うほど色が冴える。保温効果もある。
大工、左官、職人たちも仕事着として着るようになり、
商家ののれん、風呂敷、布団、座布団、手ぬぐい、
漁師の晴れ着にまで使われるようになる。
町には数多くの藍染屋「紺屋」や「青屋」が登場する。
大繁盛したために「紺屋の○○」などという言葉までできた。
幕府が贅沢を禁じてくれたから、
今の時代の私たちも藍の良さを知り、
藍を楽しむことができているのだ。

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