澁江俊一 18年4月8日放送

180408-04

寂しさにさようなら

日本で最も
別れが似合う男は誰だろう?
それは寅さんこと、車寅次郎かもしれない。

故郷と別れ、妹とも別れ、
日本中で恋をしては、せつない別れを繰り返す。
それでも寅さんは決して
相手を恨んだり、自分を慰めたりしない。
グッとこらえて、その場を立ち去る。

人類のコミュニケーションを
無限大に増やしたSNSの世界では
今日もたくさんの別れが親指の動き1つで
加速度的に生み出されている。
その孤独に溺れそうになったら、
寅さんのこんな言葉を思い出してほしい。

 寂しさなんてのはなぁ、

 歩いてるうちに
 風が吹き飛ばしてくれらぁ。

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