石橋涼子 18年8月26日放送

180826-05
kazutan3@YCC
宿題のはなし 自由研究のはじまり

夏休みの宿題の定番でもある、自由研究。
それは、大正デモクラシーと同時期に起こった
大正自由教育運動から生まれたという。
それまでの一方的な教育ではなく、
こどもが主体の学びを目指そうという
現代に於いても斬新な思想を持った教育運動だ。

その時代に、特に多くの新教育を実践したのが、
東京府立第五中学校の初代校長をつとめた伊藤長七だ。

当時では珍しい課外活動や実験を重視し、
学生の自由な発明工夫を集めて展示する
創作展も開催した。
それまでの権威主義的な教育や教師を嫌い、
学生の意見をつねに聞く姿勢を崩さなかった。
先生は偉い、教育は権威だ、という時代に
伊藤長七の学校には自由と活力が溢れていたという。

夏休みの最後に残りがちな自由研究。
肩の力を抜いて向き合ってみると、
自由なひらめきも沸いてくるかもしれません。

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