Roland Hunziker
「遠いアフリカ」ブルキナファソ 独立記念日
今日、8月5日はブルキナファソの独立記念日です。
遠い遠い西アフリカの国。
マリ、ニジェール、ベナン、トーゴ、ガーナ、
コートジボワールに囲まれた内陸の国。
かつては、フランスの植民地でした。
そして1960年の今日、
フランス共同体内の共和国として独立。
当時の国名は、オートボルタ。
オートは、上という意味。
大西洋に注ぐボルタ川の上流にあったから。
今の国名、ブルキナファソとは、
「高潔な人々の国」という意味。
知らない国の、素敵な名前です。
2018 年 8 月 5 日 のアーカイブ
大友美有紀 18年8月5日放送
大友美有紀 18年8月5日放送
Helge Fahrnberger
「遠いアフリカ」ブルキナファソ アクセス
今日はブルキナファソの独立記念日。
そこは、遠い遠い西アフリカの国。
首都はワガドゥグ。日本からの直行便はありません。
アフリカルートは、エチオペアのアディスアベバ経由。
ヨーロッパルートは、フランス、パリ経由。
その他は、モロッコ、カサブランカ経由。
バンコクからアディスアベバ経由というルートもある。
どの経由地も、映画の舞台になるような都市ばかり。
でも、ブルキナファソは?
ほとんどの人は、知らない。
スクリーンで見た国を経由して、知らない国にたどり着く。
そこで何が巻き起こるのか。
映画のような旅になりそうです。
大友美有紀 18年8月5日放送
ik Schuiling
「遠いアフリカ」ブルキナファソ 世界遺産
今日、8月5日は、ブルキナファソの独立記念日。
西アフリカの内陸の国です。
日本からブルキナファソを訪れる人は、そう多くない。
ブルキナファソには、ふたつの世界遺産があります。
ひとつは「W(ドゥブルヴェ)=アルリ=ペンジャリ国立公園複合体」。
ドゥブルヴェとは「W」のフランス語読み。
国立公園内を流れるニジェール川が、
Wの形に蛇行して流れていることから名付けられた。
「W(ドゥブルヴェ)=アルリ=ペンジャリ国立公園複合体」は、
ブルキナファソ、ニジェール、ベナンの3国にまたがっています。
最初にニジェールの「W」国立公園が世界自然遺産に登録。
その後、10年近くが過ぎ、2017年にブルキナファソの「アルリ国立公園」と
ベナンの「ペンジャリ国立公園」も登録されます。新しい遺産です。
もうひとつは、ロロペニの遺跡群。
14世紀から17世紀にかけて金の採掘や精錬で栄えた地域。
石壁に囲まれた、砦のような集落跡。
作られたのは、少なくとも1000年近く前。
けれど誰が何のために作ったのか、明らかにはなっていないらしい。
自然と謎。それだけでもブルキナファソを訪れる理由になりそう。
大友美有紀 18年8月5日放送
「遠いアフリカ」ブルキナファソ 白い呪術師
今日、8月5日は、ブルキナファソの独立記念日。
西アフリカの内陸の国。
ほとんどの人は知らない国。
でも、サッカーファンなら、知っているかもしれません。
それは、トルシエ監督。
1997年にブルキナファソの代表監督を務めました。
そして、翌年のアフリカ・ネーションズカップで、
ブルキナファソ代表を4位に導いたのです。
それまでほとんど無名に近かった国を
アフリカ第4位に押し上げたトルシエは
白い呪術師と呼ばれていました。
ブルキナファソは、2017年の
アフリカ・ネーションズカップで
史上初の第3位を獲得します。
白い呪術師が去って、20年近くが経っていました。
大友美有紀 18年8月5日放送
CIFOR
「遠いアフリカ」ブルキナファソ 千葉県白井市
千葉県の北部に位置する白井市(しろいし)。特産品は梨。
ここに「日本ブルキナファソ友好協会」があります。
貧困や病気に苦しむブルキナファソの人たちを
救済するために設立された民間活動団体です。
代表の松山倫政(のりまさ)は、
学生時代に知り合ったブルキナファソの友人と
文通を重ねるうちに支援を計画するようになったといいます。
ブルキナファソの人たちは正直で勤勉、
争いごとが嫌い。どこか日本人に似ている。
西アフリカの内陸の国、ブルキナファソに
診療所を作り、学校を作り、井戸を作り、
そのほかの支援も続けています。
今日、8月5日はブルキナファソの独立記念日。
大友美有紀 18年8月5日放送
「遠いアフリカ」ブルキナファソ/国名変更
今日は、西アフリカの国、ブルキナファソの独立記念日。
けれども、1960年に独立してからも、
クーデターの絶えない国でした。
1983年、第5代大統領に就任した
トーマス・サンカラは、
国民本位の政治をしようと考えました。
最初に変えたのは国名。それまでのオートボルタ、
ボルタ川の上流という意味の国名から、
ブルキナファソ、高潔な人々の国という名にしたのです。
今の国旗もそのときにつくられました。
上半分は赤、革命。下半分は緑、希望と豊かさ、
そして中央にある黄色い星は、国の宝である
鉱物資源をあらわしています。
その国名を体現するように、
サンカラ大統領が自ら汚職や腐敗を否定し、
質素に暮らしたのです。
大友美有紀 18年8月5日放送
CIFOR
「遠いアフリカ」ブルキナファソ シアバター
今日は、西アフリカの国、ブルキナファソの独立記念日。
美容に関心のある人なら、知っているかもしれない。
ブルキナファソは、シアバターの原産国です。
顔にも、身体にも髪にも使える保湿クリーム、
シアバターは、ブルキナファソにある「シアの木の実」から作られています。
南フランスのスキンケアブランドの創業者が、
シアの木と出会ったのは1980年代。
女性だけが触れることのできる神聖な木があるという。
その実を拾うのも、絞るのも、売るのも女性だけ。
シアの木は、ウーマンズゴールドと呼ばれるそうです。
ブルキナファソの女性の宝が、
世界中の女性を潤す宝になっていきます。
大友美有紀 18年8月5日放送
Rita Willaert
「遠いアフリカ」ブルキナファソ 2つの祭典
今日は、ブルキナファソの独立記念日。
西アフリカの内陸にある、あまり知られていない国。
日本の約70%の国土を持ち、人口は約1800万人。
60以上の部族。失業率は3%。
主な輸出品は、金と綿と胡麻。
この国には2つの文化の祭典があります。
偶数年の10月に開催される国際工芸見本市。
各部族の伝統工芸品、木の彫刻やろうけつ染め、
銀細工を目当てにアフリカ各国から人が訪れます。
奇数年の2月に開催される、パン・アフリカ国際映画祭。
40年以上の歴史があり、多くのアフリカ出身の映画監督が
ここで注目を浴び有名になっていきました。
今年は偶数年、そして来年は奇数年。
秋の休暇か、冬の休暇に、遠い遠い西アフリカの国、
ブルキナファソを訪れるのもいいかもしれません。