2018 年 8 月 19 日 のアーカイブ

佐藤日登美 18年8月19日放送

180819-01 ひでわく
夏祭り 盆踊りと二人の僧侶

夏祭りに欠かせない、盆踊り。
その立役者に、二人の僧侶がいた。

一人は、平安時代の空也上人。
民衆に仏教を広めようと、
それまで堅苦しかった念仏を歌うように唱え、踊りまでつけた。
この「念仏踊り」をさらに広めたのが、一遍上人。
彼は全国を練り歩き、この踊りを人々に披露してみせた。

こうして知れわたった踊りは、
やがて先祖供養という当初の目的から離れ、
庶民の娯楽へと変わっていく。
二人の僧侶が踊った舞は、いま、日本中で親しまれている。


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佐藤日登美 18年8月19日放送

180819-02
夏祭り 江戸時代の盆踊り

夏祭りを彩る盆踊りは、
江戸時代、男女の出会いの場だった。
旧暦7月15日、満月の夜に行われていたこともあり、
引力の影響からか気持ちが高ぶる人も多かったとか。
あまりの盛り上がりに、明治時代は「風紀を乱す」として
警察が取り締まる一幕もあった。
一度は衰退しかけた盆踊り。
時代が移ると、再び娯楽として復活し、
いまは日本各地で老若男女に愛されている。

出会いがあっても、なくても。
夏の夜、みんなで輪になる盆踊りは、なんだか楽しい。


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蛭田瑞穂 18年8月19日放送

180819-03 stevendepolo
夏祭り 綿あめ

夏祭りの露店で見かける綿あめの屋台。
口に含むと一瞬で溶けてしまう食感もさることながら、
細い糸を繰るようなつくり方が子どもたちを釘付けにする。

夏の風物詩として定着した綿あめは
日本生まれのお菓子のようにも思われるが、
現在のような綿あめ製造機がつくられたのは1897年のアメリカ。
ウィリアム・モリソンとジョン・C・ウォートンの
ふたりの菓子職人が開発した。

1904年のセントルイス世界博覧会では
「妖精の綿毛」という名で出品され大いに人気を博したという。


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蛭田瑞穂 18年8月19日放送

180819-04 ORAZ Studio
夏祭り 金魚すくい

夏祭りの代表的な露店といえば、金魚すくい。

一度すくった金魚が、紙が破れ取り逃がしてしまう。
そんな悔しい経験は多くの人にあるはず。

ただの娯楽のようにも思える金魚すくいだが、
紙を貼った丸い枠は「ポイ」という正式名称があり、
紙の厚さによって4号から7号まで種類が分かれている。
そして奈良県の大和郡山市では平成7年から
「全国金魚すくい選手権大会」が開催されている。

ちなみに、今日8月の第3日曜日は大和郡山市が制定した
「金魚すくいの日」。


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蛭田瑞穂 18年8月19日放送

180819-05 ひでわく
夏祭り リンゴ飴

夏祭り。
夜店の灯りに照らされて赤く輝くリンゴ飴。

砂糖と水を熱して飴をつくり、食紅で色をつける。
そこに割り箸を刺したリンゴを入れ、飴を回しつける。

祭りの定番ゆえ、
古くから日本に伝わるお菓子にも思えるが、
生まれたのは20世紀初頭のアメリカ。

菓子職人のウイリアム・コルブがクリスマス用につくった
シナモン味のリンゴ飴がその始まりといわれている。


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森由里佳 18年8月19日放送

180819-06 うどん野郎
夏祭り 光の花と祭り囃子

夏の祭りをしめくくる、
夜空いっぱいの打ちあげ花火。

光に照らされる人びとの夢心地な横顔は、
真夏の夜の風物詩だ。

今から2年前、
花火師の今野祥さんは、
明日への扉というドキュメンタリー番組でこんなことを言っていた。

どんなに気持ちが落ち込んでいる人も、
花火があがれば必ず空を見上げます。
花火が嫌いな人って、いないと思うんです。

花火師は、ひとびとの心の温度もあげてゆく。
せつなくも鮮やかなその瞬間は、
祭り囃子のノスタルジックな音色がよく似合う。


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森由里佳 18年8月19日放送

180819-07
夏祭り そのはじまり

夏祭りの起源と言われているのは、
京都の祭り、祇園祭。

神さまが神輿に乗って
ちょっとした鎮魂の旅をするのに、
人びとが舞や音楽、歌を捧げたのがはじまりだ。
その賑やかな様子を見ようと多くの人が集まり、
それならば、と、今に伝わる華やかな祭り囃子や山車がうまれたという。

みんないるなら、楽しい方がいいじゃない。
真面目一辺倒といわれる日本人にもそんな一面があると思うと、
祭り囃子がいつにも増して、粋に聞こえてくる気がする。


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森由里佳 18年8月19日放送

180819-08
夏祭り ゆかたの知恵

夏祭り。
その非日常感を演出するのは、
祭り囃子に出店、ちょうちん、そして人びとの浴衣姿だ。

今ではさまざまな色や柄を楽しめる浴衣だが、
むかしながらの浴衣には、藍染めのものが多い。

その理由は、色の美しさだけではない。
藍という染料が持つ香りにある。

実はそれは、虫たちが苦手とする香り。
そこに目を付けた人々は、
夕方をすぎると、藍地の浴衣を好んで着たという。

機能だけでなく、美しさも持ち合わせるのが日本の知恵のいいところ。
今年の夏祭りには、藍染めの浴衣で出かけてみませんか。


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