渋谷三紀 19年2月9日放送


スキャンダル文学史 漱石、最後の恋

大正四年の春だった。
京都で療養中の夏目漱石は、
お茶屋の女将、磯田多佳と恋に落ちた。

「晴れたら梅を見に北野天満宮へ行きましょう。」
交わした約束は果たされることなく、
鴨川をへだてた祗園の多佳に向け、
漱石はこんな句を詠んだ。

春の川を隔てゝ男女哉

稀代の文豪にしては、
あまりにストレートがすぎる。
翌年、漱石はその人生に幕を閉じた。


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