2019 年 2 月 のアーカイブ

星合摩美 19年2月17日放送



スープ ベートーベンの愛したスープ

ドイツの偉大なる作曲家ベートーベンは、
食へのこだわりが強かったと言われている。

なかでも好んだメニューは、パンと卵のスープ。
パンをスープで煮込み、いくつもの生卵を混ぜ入れて食べる。
使う卵も家政婦に任せず、自ら品定めをしたという。

ベートーベンはこんな言葉を残している。

「純粋な心だけが、美味しいスープを作る」

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原央海 19年2月16日放送



ラグビー 始まり

ラグビーを生み出したのは、たった1人の少年だった。

約200年前。とある学校でのフットボールの試合中。
興奮した1人の少年が
突然、ボールを手に持って走り出し、ゴールを駆け抜けた。
イングランドのラグビーという町で起きたこの出来事が、
ラグビーの始まりだ、といわれている。

そして、2019年。
日本でラグビーワールドカップが開催される。
熱くなった1人の少年が生み出したスポーツが、
今年、日本中を熱くさせるだろう。

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原央海 19年2月16日放送



ラグビー ノーサイド

日本のラグビーでは、
試合終了を「ノーサイド」と呼ぶ。

身体をぶつけ戦った敵同士。
でも、試合が終われば関係ない。
健闘をたたえ合い、同じラガーマンとして1つの仲間になる時に、
敵も味方もどちらのサイドもない。
つまりは「ノーサイド」ということだ。
試合後には、両チームの選手やスタッフが
お酒を飲みながら交流を深めることも。

ゲームセットでもタイムアップでもなく、
すべての戦いの終わりが、ノーサイドであればいいと思う。

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原央海 19年2月16日放送


Kirk Wilkinson
ラグビー 子どもとラグビー

ラグビーは、子どもを成長させる。
体力面やスポーツマンシップだけでなく、
「1人は皆のために、皆は1人のために」
といった自己犠牲の精神も学ぶことができる。

元フランス代表キャプテンのジャン・ピエール・リーブ選手はこう言った。

 ラグビーは子どもをいち早く大人にし、
 大人にいつまでも子どもの魂を抱かせる。

今年のラグビーワールドカップ、開催国は日本。
北海道から九州まで全国12カ所で試合が行われる。
せっかくの機会だ。親子で初めてのラグビー観戦はいかがだろう。

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原央海 19年2月16日放送



ラグビー オールブラックス

オールブラックス。
その言葉がラグビーニュージーランド代表を表すことは、
聞いたことがあるかもしれない。

その名の通り、ユニフォームは全身黒。
世界ランキング1位の座は、
2009年から約10年守り続けている。
試合前の「ハカ」という迫力ある踊りも有名だ。

そんなオールブラックスの中でも伝説といえば、
2015年に引退を決めたリッチー・マコウ選手。

年間最優秀選手賞を3回獲得。
キャプテンとしてワールドカップを2度優勝。
華々しい現役時代を飾った彼は、こう言い残した。

 魔法は信じない。
 努力を信じてるんだ。

彼はいつだって、
限界の向こう側にトライし続けた選手だった。

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原央海 19年2月16日放送



ラグビー 日本代表

ラグビーワールドカップ2015イングランド大会。
日本代表は、大会史上最大の番狂わせを起こした。
ワールドカップで24年間勝利のなかった日本が、
世界ランキング3位の優勝候補、南アフリカを倒したのだ。

その立役者の1人、日本の五郎丸歩選手はこう言う。

 これまで日本代表の歴史を作ってきた人たちの思いも背負って戦う。
 勝てない時代も必死に戦ってきた先輩たちがいて、
 はじめて僕らもW杯で戦えるんですから。

悔し涙を流し続けてきた日本。
今年のワールドカップで流す涙は、きっと嬉し涙だ。

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松岡康 19年2月10日放送



暗い家

デンマークの家は、暗い。
シーリングライトで部屋全体を照らしたり、
蛍光灯で白く明るく照らすのではなく、
低い位置にやわらかい照明を使用することがほとんどだ。

夏、緯度が高いデンマークでは、
太陽が沈んでも濃く青い空が数時間も続く。
デンマークの人々は、その時間をブルーアワーと呼び、
とても大切にしている。
暗くやわらかい照明は、
そのブルーアワーを引き立ててくれるのだ。

日本では明るい家が多い。
たまには家の蛍光灯を落として、
デンマークの人々の様に
日没後のうつろう空の色を楽しんでみてはいかがだろう。

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奥村広乃 19年2月10日放送



ブルーラグーン

温泉大国ニッポン。
この国には3,000を超える温泉地があるという。
では、世界最大の露天風呂はどこにあるか。
答えは、北欧・アイスランド。

広さ7,000平方メートル。
名前は、ブルーラグーン。
お湯の色は神秘的なミルキーブルー。
美しく、幻想的な景色に浸ろうと
世界中から観光客が集まってくる。

温泉の中には、
お酒を売っているバースペースも。
あったかい温泉で飲む、
キンキンに冷えたビール。
最高の贅沢。
温泉好きなら、
一度は体感してほしい名湯。
おとずれる際は水着をお忘れなく。

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澁江俊一 19年2月10日放送



SISU

フィンランドには
SISU(シス)という言葉がある。
日本語であえて言うなら
「大和魂」のような
心のありようを意味する言葉だ。

1939年。隣国ソ連と
冬戦争という過酷な戦争を戦ったフィンランド。
兵力には雲泥の差があり
他国からの支援もほとんどなかったが
マイナス40度という極寒の寒さと
自国の雪と森と湖を味方にしたフィンランド軍は
ソ連軍と勇ましく戦い、独立を守った。
まさにSISUの勝利だった。

とはいえSISUは根性論ではない。
逆境を前向きにとらえる力だ。
冬の寒い湖で泳いだり
雪の日にあえて散歩をしたり
苦手なことにあえてトライしたり
フィンランドならではの
人生の楽しみ方でもあるのだ。

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松岡康 19年2月10日放送


ruminatrix
休憩の文化

スウェーデン人は
フィーカと呼ばれる休憩時間を
とても大切にしている。

フィーカの時間には、家族、恋人、同僚などと一緒に、
スイーツとコーヒーを楽しむ。
たとえ仕事中であっても、みんなちゃんとフィーカをとるため、
フィーカが行われる朝10時と午後3時には、
メールを出しても返信が遅くなるらしい。

さらにフィーカをしていないと、
上司から怒られることもあるんだとか。
しかもスウェーデン、
世界的に見てもトップクラスの生産性を誇る。
休憩を上手に使い、上手に働く。
日本人が彼らに学ぶことは多い。

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