厚焼玉子 19年6月23日放送


たけぽ
雨に咲く花 百合

百合は夏の花。
6月から咲きはじめるので
梅雨の雨に打たれているのを見ることも多い。

山道の緑の斜面から
突き出るように咲く山百合は涼やかで
汗が引く思いがする。

そういえば、泉鏡花の戯曲「夜叉ヶ池」のヒロインは
百合という名前だった。
その名の通り、美しく清楚なヒロインだと記憶する。

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厚焼玉子 19年6月23日放送


KYR
雨に咲く花 夏椿

夏椿は6月、椿に似た白い花を咲かせる。
花の時期は短いが、木そのものが美しい上に
新緑も秋の紅葉も鑑賞に値する。
ひとつ残念なことがあるといえば、
花が1日で落ちてしまうことだ。

夏椿はお寺でよく見かけるが
これには理由がある。
仏教の聖なる木「沙羅」の代用品として
日本では夏椿が植えられていたらしいのだ。

沙羅の木と夏椿が似ているかというと
ちっとも似ていないから不思議だ。

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永久眞規 19年6月22日放送


jillyspoon
夏至の話  リトアニア

今日は、夏至。

日本で暮らしていると、何気なくすぎていく一日。
しかし、寒く厳しい冬が続く国では、
太陽と長く共に過ごせる夏至は、とても大切な一日。

バルト三国のひとつ、リトアニアでは
自然の力が最高潮になる日で、
様々な奇跡が起こるとされている。
なかでも素敵な習わしをひとつ紹介したい。

未婚の女の子が夏至の早朝に朝露で顔を洗い、
もう一度眠りにつくと、
夢の中で未来の夫に出会えるそうだ。

貴重な太陽のパワーがこもった朝露がもたらす
神秘的な力。本当に夢でだれかに出会えたら、
運命を感じてしまいそうである。

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福宿桃香 19年6月22日放送


yujanlee
夏至の話  中国

今日は、夏至。

中国では、夏至は麦の収穫の時期にあたる。
清の時代までは国民の祝日にもなっていたほど
古くから中国人は夏至を大切にし、
収穫を祝い、豊作を祈り続けてきた。

今もつづくお祝いのひとつが、麺を食べること。
北の地域では大滷麺(ターローメン)や炸醤麺(ジャージャーメン)。
南の地域では陽春麺(ヤンツンメン)、肉絲麺(ルースーメン)、
三鮮麺(サンチャオメン)と、
すきな麺を食べながら収穫に感謝する。
昼間の時間が一番長い日に長い麺を食べることで
長寿を願う意味もあるのだという。

ちなみに冬至には、ワンタンを食べるそうだ。
ぜひ今年の夏至と冬至は、中国風にお祝いしてみたい。

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村山覚 19年6月22日放送


Sara E dk
夏至の話  デンマーク

今日は、夏至。

冬が長いデンマークの人たちにとって
夏の訪れを感じることができる夏至祭と、
ちょうど半年後のクリスマスは
一年の区切りとなる大切な一日だそうだ。

デンマークの夏至祭に欠かせないのは、
焚き火と魔女の人形。
夏至の日に魔女たちが集まって会議を開く
という言い伝えがあるため、
街にやって来られたら大変、ということで
大きな焚き火で魔女の人形を燃やし、
北の山に追い返すという風習がある。

燃やされる魔女がちょっと気の毒だが、
もっと気の毒なのは
ノルウェーやスウェーデンの人たち。
デンマークの北に位置するため、
この風習に眉をひそめているらしい。

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仲澤南 19年6月22日放送



夏至の話  オーストラリア

今日は、夏至。

日本では、いよいよ本格的に夏の暑さを感じ始める。
一方、南半球では季節が逆。違和感を覚えるかもしれないが、
冬に夏至を迎えることになる。

夏至という言葉を定義したのは、北半球の学者たち。
彼らは当時、南半球の存在も、地球が丸いことも
知らなかった。そのため、自分たちが暮らす
地域の季節に合わせて「夏の至り」と定義した。
同じ時期に真逆の季節を迎える地域があるとは、
つゆほども思わなかっただろう。

天文学的には地球上どこでも「夏至」なのだが、
オーストラリア人は、12月頃の日が高い一日を
夏至と呼び、今日は冬至と呼ぶのが一般的だという。

南半球の人と話すときには、
6月の話なのか12月の話なのか、確認が必要そうだ。

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藤本宗将 19年6月22日放送


www.Stonehenge.News
夏至の話  イギリス

今日は、夏至。

太陽がいちばん高く昇るこの日は、
昔から神聖なものとして祝われてきた。

イギリスでも、夏至の日に
数万人が詰めかける場所がある。
それがストーンヘンジ。
中心にある祭壇石に朝日が差し込む光景を、
特別に遺跡の中で見ることができるのだ。

神々しい体験、と言いたいが
実際は日の出を待つあいだお祭り騒ぎ。
なかには泥酔して石を傷つける輩さえ現れる始末。
業を煮やした管理者側は
とうとう規制に乗り出した。

アルコール禁止。
寝袋禁止。
キャンプ禁止。

でも案外、古代人たちも
羽目を外して大騒ぎしていたのかも。

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奥村広乃 19年6月16日放送


Kanko*
備えの和菓子

今日は和菓子の日。

しっとりと甘い、羊羹。
その魅力は美味しさだけではない。

少量で高カロリー。
常温で長持ち。
加熱の必要も無し。
嚙み切れる柔らかさなので、
お箸を使わずに食べられる。
しかもポロポロこぼれない。

羊羹は、非常食にもぴったりなのだ。

万が一は起きないに越したことはないが、
備えあれば憂いなし。
もしもの時に、いつもの甘さ。
賞味期限を確認して、
防災バッグに入れてみませんか。

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澁江俊一 19年6月16日放送


yoshing_BT
弁慶とどら焼き

今日は和菓子の日。

日本人が大好きな
和菓子のひとつが「どら焼き」だ。

その丸い形。
しっとりとした茶色の生地に
包まれた甘いあんこ…
こしあん派もいれば粒あん派もいて
クリームを愛してやまない者もいる。
いずれにせよ誰もがつい、
いい顔になる和菓子である。

さてどら焼きだが
その発祥には諸説ある。
おもしろいのは武蔵坊弁慶が
傷を負った時に助けてくれた民家で
持っていた銅鑼を熱して生地を焼き
どら焼きをふるまったという説。

信憑性にはやや欠けるものの
日本を代表する剛力の弁慶が
大きな体で甘いお菓子を焼いている姿は
なんとも微笑ましい。

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澁江俊一 19年6月16日放送


yoshing_BT2
季節の呼び名

今日は和菓子の日。

「たなぼた」のことわざでも知られ、
昔から日本中で親しまれるぼた餅。

江戸時代から庶民の味だった
ぼた餅の別名は、おはぎ。
小豆のあんこともち米でつくるのは
ぼた餅もおはぎも同じだが
ではなぜ、呼び方が違うのだろう。

どちらも一年でもっとも
あの世とこの世が近づくといわれる
お彼岸で供えられ、食べられる。
そしてお彼岸は春と秋。
つまり春分と秋分の年2回。

春に咲くのは牡丹。だからぼたん餅。
秋に咲くのは萩。だからおはぎ。
どちらも季節の花に見立てた呼び名なのだ。
厳密にいうとその形も
花に合わせていくぶん異なる。

その呼び名にも
季節への想いを込める。
和菓子というのは
なんと風流な食べものだろう。

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