五島のはなし(33)

僕が通った五島高校は、
城壁の中にあります。
そのころは、高校とはそういうもんだ、としか
思ってなかったですが、考えてみれば特殊です。

五島城は、「日本で一番最後にできた城」なんだそうです。
つまり、江戸の末期も末期。
世の中が、もう将軍の時代じゃないんじゃない? そろそろ開国じゃない?
と言ってた頃に、五島ではようやく「よし、城をつくろう」と
なったわけですが、これには理由があって、
「黒船の襲来に備える」ために建てられたのだそうです。
三方を海に囲まれた(現在は埋め立てのために海に面していませんが)
日本で唯一の「海城」でした。

結局、お城として存在した期間はとても短く、
本丸の跡に校舎が建てられ、今年で110年。

僕が在学中に90周年記念行事をやった覚えがあるから
それからもう20年。早いなあ。
毎日くぐった城門を改めて眺めてみたら
なかなかかっこいいのでした。

この門の先に高校が。

この門の先に高校が。

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コメント / トラックバック 3 件

  1. 厚焼玉子 より:

    沖縄では首里城の中に大学がありました。
    現在、大学は移転していますが、私は大学があった頃に見たことあります。
    でもって、黒船から維新のあたりは情報力のない藩には
    なかなか面白いエピソードがありまして
    出兵したものの、すべて終わったことがわかって引き返した津和野藩などが
    ノドカです。
    五島は海に囲まれているのでもしかしたら情報は早かったでしょうか。

  2. 中村直史 より:

    どうなんでしょうね。
    情報はそんなに早くなかったと想像します。
    黒船に備えよ、もたぶん幕府のお達しでしょうし。

  3. 厚焼玉子 より:

    備えよったってね〜〜〜(笑)
    黒船が来たら降参することをおすすめしたいです。

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