2010 年 3 月 のアーカイブ

Tokyo Copywriters' Street LIVE vol.4

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日時:2010年6月26日(土)17時01分〜19時01分
会場:JZ Brat Sound of Tokyo
   渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー東急ホテル2F
   03-5728-0168 http://www.jzbrat.com/top.html
チケット:4,200円(4月下旬発売予定)


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出演:大川泰樹 http://yasuki.seesaa.net/
   坂東工 http://blog.livedoor.jp/bandomusha/
   高田聖子 http://ameblo.jp/shoko-takada-blog/




出演者

参加コピーライター:小野田隆雄一倉宏中山佐知子・山本高史・福里真一
          蛭田瑞穂・中村直史・坂本和加・上田浩和・日下慶太 他

アートディレクター:金井理明
音響:森田仁人
プロデューサー:林屋創一(TFM)




夕景


今回のライブは終了時間がちょうど日没の時間になります。
会場を出ても日が沈んだばかりの空は明るく
街はやっと灯りがともったばかり。
6月の美しい夕暮れのなかをお帰りになる皆さまに、
いまからはじまる夜をお楽しみになる皆さまに
このライブが心地よい余韻を残すことを願っております。


事務局:中山佐知子

 

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細田高広 10年03月07日放送



マティス


 私が緑でえがくとき、
 それは草を意味しない。
 青く塗っても、
 空を意味するとは限らない。

色彩の魔術師と呼ばれた、
アンリ=マティス。

見える色を使わず、
見たい色を使った彼の絵画は、
まぶしいほどに鮮やかだ。

マティスの作品を見た医者は
本気で忠告したという。


 サングラスをかけた方がいい。

マティスの絵画に対する、
最高の批評だと思う。



ハンター・S・トンプソン

ジャーナリストは、客観的に語るべし。

ハンター・トンプソンは、
そんな常識をひっくり返した男。

犯罪集団への取材では、
1年にわたって共に行動。
犯罪にも加担し、
最後はボコボコに殴られて逃げ出してくる。

取材というより実体験をもとに書いた記事は、
主観と脚色だらけ。まるで小説だ。

だが、彼は言う。


 小説が、フィクションより真実を語ることがある。

当事者だけが分かる感情。
当事者だけが知る空気。

この世界には、「事実」だけ並べても伝えられない、
「真実」がある。



ミシェル・プラティニ

黒人はフランスで
サッカーをするな。

移民のサッカー選手が
活躍し始めたとき、
フランス国内で上がった声だ。

それを、ある選手の一言が黙らせる。


 サッカーに人種はない。
 下手な白人ほど黒人を差別する。

フランスのスター選手だった、
ミシェル・プラティニ。

彼が引退して、約10年後の1998年。
フランス代表はワールドカップで
初優勝を飾る。

喜び抱き合う選手たちの肌の色は、
実に多様だった。

アフリカ大陸初の
ワールドカップまで、
あと3ヶ月。

チームの絆が、
人種の壁を越える。
もうひとつの闘いに注目したい。



クインシー・ジョーンズ

スリラー。愛のコリーダ。
クインシー・ジョーンズの手がけた音楽は、
聴けばたちまち耳に残る。
だが、いつまでも飽きさせない。

曲づくりの秘訣について、彼は言う。


 女性と同じで、2、3日暮らしてみれば分かるんだ。

1日中聞いたとしても、
翌朝起きて聴きたくなれるかどうか。
もしダメなら、その曲とはきっぱり
別れるのだそうだ。

私生活では3度結婚し、
7人の子どもがいる、恋多き男。

クインシーの音楽の先生は、
恋愛だったのだ。



渋沢栄一

日本における資本主義の父、
渋沢栄一は言った。


 機械が運転しているとカスがたまるように、
 人間もよく働いていればカネがたまる。

人の役に立っていれば、お金はついてくる。
そう考えていた渋沢は、
500以上の会社を設立しながら、
多くの社会活動にも関わる。

日本赤十字社を設立し、
養育院の院長を務め、
関東大震災の際には復興の指揮をとった。

その生き方を見ると、気付かされる。
ビジネスと社会貢献はそもそも同じ意味。
人に役立つためのこと。

企業の「社会貢献活動」、
なんてわざわざ表明する風潮は、
どこかおかしいかもしれない。



ムンク

絵画「叫び」で有名な、ムンク。
彼は女性運が悪かった。

最後の彼女には
「結婚しなければ自殺してやる」
と銃を片手に脅される。
もみ合いの末、大切な指を一本失った。


 愛を炎に喩えるのは、正しい。
 炎と同じで
 山ほどの灰を残すだけだから。

恋愛に懲りたムンクは、事件以降、
女を「恐怖」や「死」のモチーフに選び
何枚もの絵画を描く。

ムンクの恋の燃えカスは、
灰なんかじゃない。
芸術だったのだ。



ジミ・ヘンドリクス

天才ギタリスト、
ジミ・ヘンドリクス。

もっと速く弾ける人も、
もっと正確に弾ける人もたくさんいる。
この場合の「天才」とは、
技術のことじゃない。


 ブルースは簡単に弾ける。だが、感じるのは難しい。

ジミヘンだけが感じていた
100%のブルース。
100%のグルーブ。

最先端の技術と機材を揃えた今でも、
未だ人類は追いつけない。

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熊埜御堂由香 10年03月06日放送

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道具のはなし ポールボキューズの鍋

「私の料理の秘訣がひとつしかなかったとしたら、
 それはこの美しい道具だろう」

フランスのリヨンで腕をふるう
84歳の現役天才シェフ、ポールボキューズ。
彼は料理へのこだわりから、鍋までつくってしまった。
工業の街、アルザスで、
祖父の代から台所用品店を経営していた、
フランシス・ストウブ氏と開発した、分厚い鉄の鍋だ。

45年間、ミシュランの3つ星を
維持しつづける彼のそばに、
今日もこの武骨な鍋はどっしり座っている。

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道具のはなし 智恵子の千代紙

こころの病に苦しんだ、高村光太郎の妻、智恵子。
光太郎は彼女に、気分転換の道具に千代紙を渡した。
智恵子はたちまち紙絵に夢中になる。
食膳がでると、皿にのる食材を紙絵でつくらないうちは
箸をとらないほどだった。
できあがると、恥ずかしそうな、うれしそうな顔で、
光太郎に差し出した。

智恵子の残した千点以上の紙絵に、光太郎は言った。

 これらは、智恵子の詩であり、
 生活記録であり、此世への愛の表明である。

妻の千代紙は、夫と心を交わす道具となった。

03-hikaru

道具のはなし 恋する道具

ひとは不器用だから、
恋をするにも、道具がいります。
いまは、メール。昔は手紙。

プレイボーイの元祖、光源氏は、
先立たれた妻からの恋文に、
歌を書きつけて、泣きながら燃やしました。

大切にとってあった手紙と妻への思いが
一筋の煙になって天へ届くように。
そんな思いをこめた読まれた歌のしめくくりは、

 おなじ雲居の煙とをなれ
 (おなじくもゐの けぶりとをなれ)

メールは燃やすこともできないし、
下駄箱にいれることもできません。
恋する道具としては、手紙が一枚上手のようです。

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石橋涼子 10年03月06日放送

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藤山寛美の岡持ち

アホを演じることにかけては天才と言われた
役者、藤山寛美。

彼が舞台裏で片時も手放さなかった道具は
岡持ちだった。
化粧道具からタバコやのど飴まで、
舞台に立つための必需品がすべて詰まっていた。

役者と名乗ることにこだわった彼の言葉がある。

 わしは、俳優やあらへん、役者や。
 俳優の俳の字は、人に非ずと書くやろ。
 芝居には役者の人間性が出るもんや。
 そやから、わしは、人間を演じる、役者や。

彼の中には、人のおかしさや愛しさや、悲しさまでも。
人間を演じるための必需品が
ぜんぶ詰まっていたに違いない。

05-mikimoto

道具のはなし 御木本幸吉の矢立

道具の使い道は、ひとつではない。

うどん屋から始まり、青物、米、海産物を経て
真珠の養殖で財をなした商人、御木本幸吉。
彼は常に「矢立」を腰にさしていた。
ボールペンが普及し始めた時代に、
墨つぼと筆を携帯するための矢立は、
もはや消えゆく道具だ。
彼は、そんな矢立を愛用する理由をこう語った。

 「武士の刀」のように、矢立は「商人の魂」だ。

と。
実際は、新聞社などマスコミが
矢立の物珍しさを面白がって紹介することが多く、
御木本の良い宣伝道具になっていたという。

商人は、道具の使い方も、さすがです。

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道具のはなし カーライルとフランクリン

イギリスの評論家、
トーマス・カーライルは
 人間は、道具を使う動物である
と言った。

ベンジャミン・フランクリンは
 人間は、道具をつくる動物である
と言った。

私はどうだろう?
近ごろ、道具を愛でる動物、
になってはいないだろうか。

ケースに入れたままのとっておきのグラスを出して
今夜は一杯、やってみようと思う。

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その後の女優 今後の女優

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先月(10年2月20日)
Tokyo Copywriters’ Street LIVE4終了後の西尾まり
ライブ当日、すでに稽古中だった
「富士見町アパートメント」Bプログラムに出演中。
詳細はこちら
http://za-koenji.jp/detail/index.php?id=204

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同じく清水理沙
3月2日から稽古に突入。
劇場は西尾まりと同じく「座・高円寺」
4月3日の初日に向けて頑張っているだろう、きっと。
稽古の様子はこちらから。
http://blog.colorful-kikaku.com/

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次回出演の高田聖子
劇団☆新幹線30周年記念公演「薔薇とサムライ」の稽古中。
初日が3月16日です、もうえらいことです。
詳細はこちらから
http://www.vi-shinkansen.co.jp/UserEvent/Detail/1

ちなみに今夜は牡蠣とピーマンのバタ炒めを
食べたようです。
本人がブログに書いてました。
高田聖子ブログはこちらです。
http://ameblo.jp/shoko-takada-blog/

み〜んな舞台やってます、み〜んな忙しそうです。
がんばってください。

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ライブの音声こちらから

Tokyo Copywriters’ Street ライブの音声
こちらから聴けるようになりました(玉子)

http://01-radio.sakura.ne.jp/guild/past/live03.php

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vol.4の現況

高田 宣材

次回のお知らせです。
といっても、まだ肝心のライブハウスが決まっておりません。
困ったものです。
運がよければ…というか
本社の決裁が下りれば再びJZBratです。
JZBrat はTホテルが親会社なので
貸切もむづかしい事情があるようです。

しかし、大胆にも日取りとゲスト女優は決まっています。
ゲストは劇団新感線高田聖子(写真)です。
日時は2010年6月26日です。

要約すると
日時:2010年6月26日
出演:大川泰樹坂東工高田聖子
ここまでが決定です。
また順次こちらでお知らせいたします。

ところで、高田聖子ちゃんは
自らのプロデュース公演「月影シリーズ」も
始動しているようです。
こちらもご注目ください。

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8月にほめられていた

J-waveのリスナーを代表するグループのブログで
発見しました。

そうか、半年前にほめられていんですね。
ちっとも知りませんでした。
下に引用しときます(玉子)

  J-WAVEの番組のなかで、
  ほんの2、3分の放送で心をつかまれるものがあります。

  「VISION」
  土日の16時台から23時台までの毎時55分ごろに
  放送されているプログラム。

  文字数でいえば、150〜300文字くらいで切り取った
  古今東西の様々な人物の姿、思想、言葉、足跡が、
  VieVieさんの声と音楽に乗せて、
  ラジオから流れてきます。

  余計なものが削ぎ落とされた言葉は心に残る。
  VISIONのコピーライターの方は
  とても素敵だなぁと毎回思います。

  そのなかでも、
  今年の春に、私の心に深く残ったものがあります。

  それは「島崎藤村」の「初恋」を引用した後に、
  流れてきた言葉。

 
  「恋は、人に人生の喜びを教えるが
   同時に癒えることのない悲しみも刻みつける。

   気がついたら、春になっていました。
   恋をしましょう。」
  
  (VISION 4月12日放送 中村直史さん)

  恋の喜びと、悲しみと。
  それでも、恋をしましょう、と。

  素敵。

  気づいたら、夏になっていたね。
  私の大切な友だちに贈ります。

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明日はプログラムから

明日までにwebチームのtakuくんが
プログラムから録音音声が聴けるようにしてくれるそうですが
とりあえず、いくつかこちらにアップしておきます。

夢を話せば(一倉宏/坂東工・西尾まり)

匂い(佐倉康彦・清水理沙)

プライド硬度計(山本高史・山本高史)

アラスカの雪の上で(中山佐知子・大川泰樹)

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