茂木彩海 12年10月7日放送



色のはなし  黒澤明の椿

巨匠、黒澤明は色にもこだわる監督だった。
昭和37年公開、モノクロ映画『椿三十郎』。

撮影中、黒澤はふと思う。
椿の花だけ、赤くできないだろうか

そこで、赤い椿をすべて墨で黒く塗り、
白い椿とのコントラストを強めることで白黒の世界に、
赤い椿を咲かせてみせた。

色だって型にはめない。それが黒澤流。

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