2013 年 1 月 のアーカイブ

薄景子  13年1月20日放送


Marcin Wichary
夢のはなし アラン・ケイ

アメリカの科学者、アラン・ケイは言った。

 未来を予測する最善の方法は、
 それを創り出すことである。

かなえたい夢は、口に出してみる。
そして、具体的に動きだしてみる。

自分の未来を創るのは自分しかいない。
それが、科学者が裏づける夢の真実。

topへ

薄景子 13年1月20日放送


kartellpeople
夢のはなし サン=テグジュペリ

世界中で、聖書の次に読まれている「星の王子さま」。
その冒頭で、作者のサン=テグジュペリは、
友人にこんな献辞を捧げている。

 大人は、だれも、はじめは子どもだった。
 しかし、そのことを忘れずにいる大人は、いくらもいない。

子どものころはあふれるほど持っていたのに、
大人になると、手放してしまう夢や空想の世界。
それをジュペリは、大人たちへ手紙を書くように物語にこめ、
同時に、生涯一飛行士として、空への夢を追い続けた。

夜の飛行で眺める美しい星空は、
眠ってみる夢よりも、
はるかにまぶしい現実世界だったにちがいない。

ジュペリは言う。

 夢をみることは奇跡だ。

topへ

蛭田瑞穂 13年1月19日放送


kartellpeople
未来をつくる日本人①吉岡徳仁

デザイナー、吉岡徳仁。

2007年、雑誌「ニューズウィーク日本版」で
「世界が尊敬する日本人100人」に選出された、
日本を代表するデザイナー。

彼のデザインの特徴は素材の選び方にある。
アクリルでつくる家具や、アルミを丸めてつくる椅子など、
既成概念を超えた素材を用いて作品をつくり出す。

そしてもうひとつの特徴が自然の取り入れ方。
自ら「自然こそ最高のデザイン」と言うように、
空気や光など自然のエレメントを素材と融合させ、
独特のデザインを生み出している。

「形のないデザイン」。
禅の思想にも通じる技法によって、
吉岡はデザインの新しい地平を拓き続ける。

topへ

蛭田瑞穂 13年1月19日放送



未来をつくる日本人②鳴川肇

建築家、鳴川肇。

彼が考案した新しい世界地図「オーサグラフ」は
「21世紀の世界地図」ともいわれる。

現在多く使われるメルカトル図法の地図は
すべての大陸を長方形の中に納めることができるが、
南北の端の陸地ほど大きく引き伸ばされるという欠点がある。

鳴川のオーサグラフは海と大陸をシームレスに表記しながら、
南北の歪みを解消することに成功した。

地球儀と同じようにオーサグラフには上下左右がない。
地球上のどの地点も中心になることができる。

鳴川は語る。

 日本発の地図を通じて、世界中の人たちに
 それぞれの世界観を持ってもらえたらすてきですね。

topへ

蛭田瑞穂 13年1月19日放送



未来をつくる日本人③稲垣正司

バトントワラー、稲垣正司。

昨年終了したシルク・ドゥ・ソレイユの東京公演『ZED』に
バトントワラーとして出演していた、ただ一人の日本人。

6歳でバトンを始め、世界選手権を11連覇するなど、
バトンの世界の頂点を極めた後、シルク・ドゥ・ソレイユに入団した。

世界中から集まったパフォーマーたちとの共演で
いかにしてオーラを放ち、観客の目を惹きつけられるか。
稲垣のバトンは競技から芸術へと変わり、
彼自身もアスリートからダンサーへ生まれ変わった。

東京公演の終了とともにシルクを退団した稲垣。
次は指導者として世界一を目指すという。

topへ

蛭田瑞穂 13年1月19日放送



未来をつくる日本人④八木啓太

家電デザイナー、八木啓太。

医療用機器のエンジニアだった八木が会社を辞めたのは2011年。
それから彼はたったひとりで電気メーカーを立ち上げた。

一昔前なら無謀と言われただろう。しかし時代は変わった。
かつて何百万円もしたCADは無料ソフトが公開されている。
3Dプリンターはずっと身近になった。
広告をせずとも評判はネットで瞬時に広がる。

八木が会社を起こして最初につくったのが卓上のLEDライト。
発売後、全国からの注文は引きも切らず、生産が追いつかない。
世界3大デザイン賞のひとつ「レッドドット・デザイン賞」も受賞した。

八木は言う。

 町工場や地方にはすごい技術が埋もれている。
 それをアイデアでつなげれば大きな価値を生み出せるはず。

彼の目はものづくり大国日本の復活を確かに見据えている。

topへ

蛭田瑞穂 13年1月19日放送



未来をつくる日本人⑤三井淳平

レゴブロックビルダー、三井淳平。

レゴブロックをつかってさまざま造形物をつくるビルダーの中でも
レゴ社から公式に認められたプロビルダーは世界にわずか13人しかいない。
三井はそのひとりである。

作品をつくる時、三井は設計図を用意しない。
頭の中のイメージだけで、全長6.6メートルの戦艦大和から
実物大のドラえもんまで、小さなブロックを使い自在につくり上げる。

三井の夢はレゴを通して日本の伝統文化を世界にアピールすること。

 今後はレゴで日本画などを立体的に表現してみたい。

彼はイマジネーションを形にし続ける。

topへ

蛭田瑞穂 13年1月19日放送


UK in Canada
未来をつくる日本人⑥小川誠二

物理学者、小川誠二。

1968年、アメリカのベル研究所に渡り、
脳の機能を画像化する磁気共鳴画像装置「fMRI」の実用化に成功する。

fMRIの開発により、脳の研究は飛躍的に進化した。
その功績は医学的な分野にとどまらず、
脳と心の関係という心理学的な研究も促進させた。

小川は今、iPS細胞の山中伸弥教授に続く、
ノーベル医学賞の受賞が期待されている。

topへ

蛭田瑞穂 13年1月19日放送


mollyali
未来をつくる日本人⑦川久保玲

ファッションデザイナー、川久保玲。

彼女がコム・デ・ギャルソンを創業したのは1969年。
以来川久保は服のみならず、ファッションのビジネスも
自身でデザインしてきた。

低価格帯や若者向けのラインを次々と打ち出し、
他ブランドとのコラボレーションも積極的に行なう。

事業を多方面へ展開しながらも、
川久保がブランドの本質を見失うことは決してない。

彼女は言う。

 コム・デ・ギャルソンは万人受けするブランドではありません。
 そうなったらおしまいです。

クリエーションとビジネスの両立というパラドックスと格闘しながら、
川久保玲はファッションの未来を切り拓く。

topへ

阿部広太郎 13年1月13日放送



野口英世の20歳

医師開業試験に合格するために、
野口英世が医学書と格闘していた時のこと。

仕事で東京から福島に来ていた
医師の血脇守之助(ちわきもりのすけ)に、
激励の言葉をかけられる。

感激してますます勉強に力を入れた野口は、
20歳になって突然上京。
連絡も無しに血脇の家を訪れてこう言った。

「学院の玄関番、車引き、
 なんでもするから使ってほしいのです」

プライドをかなぐり捨てた20歳の決意が、
のちに世界が誇る名医を生んだ。

明日は成人の日。

topへ


login