渋谷三紀 13年10月26日放送


OndasDeRuido
千利休

愛情の振り子は
いちど手を離せば、
憎しみに大きく振れる。

蜜月関係にあった
利休が秀吉の逆鱗に触れた原因は
さまざま囁かれたけれど。
どれも切腹の理由としては軽すぎるものばかり。

おそらく、
秀吉は謝罪の言葉を求めていただけで、
利休はそれを拒んだだけのこと。

別れを突きつけられたのは、
秀吉のほうだった。

切腹の日。
茶室を訪れた使者たちに、
利休は一言こう告げた。

お茶の支度ができております。

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