三島邦彦 13年12月22日放送


クリスマスに人々は 戦国のメリークリスマス

日本で初めてクリスマスが祝われたのは、室町時代の1552年。
それから14年後の1566年の日本で、クリスマスに小さな奇跡が起こった。

時は戦国。
近畿地方の覇権をめぐって
松永氏と三好氏が戦をしていた時のこと。
両軍の武士には、当時流行していたキリスト教の信者が多かった。
クリスマスイブ。
それぞれの軍のキリスト教徒たちの熱心な申し入れにより、
特別に一日限りの休戦が決まった。
彼らはこう語ったという。

自分たちは敵味方になっているが、デウスをあがめる心は同じである。

休戦を決めた彼らはともにクリスマスを祝おうと、
大急ぎで町の会合所の大広間を飾り付けた。
夜には司祭を迎えてクリスマスのミサを執り行い、
翌日の昼には各自が料理を持参して
キリストや神について語り合い、ともに聖歌を歌った。

そしてクリスマスの日が暮れるとともに
彼らは再び敵味方に分かれ、戦場へと戻って行った。

今から450年ほど前、まだキリスト教が禁止される前の日本で起きた、
戦国のメリークリスマス。


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