茂木彩海 15年3月15日放送

150315-05
旅のはなし 日本人の旅

庭は限られたスペースに自然を創造し、
盆栽は鉢の上で大木を再現する。

日本の弁当は美しい食卓の縮小であり
俳句はわずか17の文字で森羅万象を表現する。

縮めることや細工することを好む日本人の性質には
「旅」が関係しているという。

他の大陸のように馬車を使わなかった日本人は、
荷物を背負い、山を越え川を渡って歩き続ける、という
原始的な旅をしていた。

そのため
物を縮め、小さくすることに大変な価値があったというわけだ。

細工してないものは「不細工」と非難し、
詰め込まないものは「詰まらない奴」と侮辱した。

見回してみれば当たり前に存在する日本らしさの中に、
旅好きの精神が現れる。

はるか昔から旅の趣を理解し、小さい荷物で出かけた
先人たちの背中を想うと
つい、旅の計画を練りたくなってしまう。


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