大友美有紀 15年5月3日放送

150503-04
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「リカちゃんハウス」照井真澄(てるいますみ)

リカちゃん人形の初代開発者、小島康宏と一緒に開発に取り組んだ人物がいる。
照井真澄。人形劇の舞台美術をやっていたという経歴の持ち主。
小島は人形担当。照井はハウス担当。
日本は戦後から脱しきれていない時代。
玄関を入ると三和土があり、畳の上に絨毯を敷いて
応接間にしている家がたくさんあった。
作るからには今までにない夢がたくさんつまったハウスにしようと考えた。

 カバンを開けてただのお家じゃ、つまらない。
 宮殿や噴水のあるロマンティックな雰囲気を出すために、
 舞台の書き割りのようなだまし絵を入れることにした。

照井は、だまし絵にこだわった。
階段は優雅な曲線で、遠くの欄干にも蔓草や貝殻の模様をしっかり刻む。
遠近法で正確に写し出して、だまし絵の世界を成立させる。
今でもハウスの背景を覚えている、元少女たちが多いのも、
照井のこだわりがあってこそだ。

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