渋谷三紀 16年1月16日放送

160116-01
内田百間 イヤダカラ、イヤダ。

偏屈すぎる随筆の神様、内田百間。

名誉ある日本芸術院の会員を辞退したときの

 イヤダカラ、イヤダ。

という台詞は、あまりに有名。
この言葉、実はずいぶん端折られている。
正しくはこうだ。

推薦のお礼を丁重に述べた上で、
「サレドモ」とつづける。

 ゴ辞退申シタイ。ナゼカ。イヤナノデス。

これだけでも十分ひねくれ者だが、
百間は止めない。

 ナゼイヤカ。気ガ進マナイカラ。
 ナゼ気ガ進マナイカ。イヤダカラ。


もう、まったく理由になっていない。

こうなれば、
冒頭の感謝の言葉は響きを変え、
慇懃無礼にしか聞こえないのだから、
さすが百間、というほかない。


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