ジャン・ジレル
漆黒の茶碗の内側に
虹色に輝く星が散らばる曜変天目茶碗。
中国は宋の時代、わずかにつくられた曜変天目茶碗は
世界に4つしかなく、
その全てが日本の国宝であり需要文化財になっている。
しかし、現代の曜変天目は存在する。
制作者はジャン・ジレル。
生涯を曜変天目に捧げたフランスの陶芸家だ。
謎に包まれた曜変天目を
東洋の伝統と西洋の技術の融合で
現代によみがえらせるジャン・ジレルの作品は
9月12日から国立博物館で開かれる
フランス人間国宝展で見ることができる。
ジャン・ジレル
漆黒の茶碗の内側に
虹色に輝く星が散らばる曜変天目茶碗。
中国は宋の時代、わずかにつくられた曜変天目茶碗は
世界に4つしかなく、
その全てが日本の国宝であり需要文化財になっている。
しかし、現代の曜変天目は存在する。
制作者はジャン・ジレル。
生涯を曜変天目に捧げたフランスの陶芸家だ。
謎に包まれた曜変天目を
東洋の伝統と西洋の技術の融合で
現代によみがえらせるジャン・ジレルの作品は
9月12日から国立博物館で開かれる
フランス人間国宝展で見ることができる。
セルジュ・アモルソ
彼が作るバッグの数は年に100個ほど。
顧客と直に話し合い、デザインを決める。
彼の仕事場には機械が一つもない。
バッグも、スーツケースも全て手縫いで作られている。
彼の名はセルジュ・アモルソ。
エルメスの工房で技術を培い、
パリにアトリエを開いてからは
オーダーメイドの作品を制作するようになった。
バッグや財布、スーツケースなどを
「芸術作品」と呼んでいいのだろうか?
その疑問への答を自分の目で確かめよう。
フランス人間国宝展、
9月12日から国立博物館で開催。
クリスティアン・ボネ
屋久島の海亀保護のNPO法人の支援者たちの中に
MAISON BONNETという名前が見える。
これはフランスのオーダーメイド眼鏡の会社で、
その三代目社長クリスティアン・ボネは
フランスでただひとりの
そして最後の鼈甲細工職人だ。
ボネが作るのは眼鏡のフレームだけではない。
カフリンクス、ペーパーナイフ、櫛…
貴重な鼈甲の小さな破片も無駄なく利用するために
独自の技術も開発した。
その優れた技術によって
ボネはレジオンドヌール勲章を受け
フランスの人間国宝にも選ばれた。
フランス人間国宝展、
9月12日から国立博物館で開催。
ロラン・ダラスプ
フランスの金銀細工作家ロラン・ダラスプは
こんなことを言っている。
私が存在するためには
美しい作品を創造し続けることが必要だ。
しかし彼が作る作品は美しいだけではなく、
常に革新を追い求めながらも
用途に合わせた機能も考えられている。
ダラスプが作る美しい作品は
例えば大統領から女王陛下への贈り物にされることがあるといえば
どれだけ高い評価を受けているかわかるだろうか。
そして彼はフランスの人間国宝でもあるのだ。
フランス人間国宝展、
9月12日から国立博物館で開催。
リゾン・ドゥ・コーヌ
フランスの麦わら象嵌細工は
その起源を17世紀にさかのぼる。
当時は木箱の蓋に色付けされた藁で模様を描いたもので、
藁とは思えない精巧な図柄も見られる。
いっとき廃れていたこの伝統工芸を復活させたのが
人間国宝リゾン・ドゥ・コーヌで、
彼女はアンティークを修復しているうちに
麦わら象嵌の技法を習得したのだという。
農薬を使わないライ麦の藁は
上品な光沢を帯び、
その美しさに魅せられた顧客からは
家具や小物、住居の壁の注文もあるらしい。
フランス人間国宝展、
9月12日から国立博物館で開催。
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