大友美有紀 18年7月7日放送
「七夕の夜に」アネサマ人形流し
今日は七夕。
かつて女の子たちは、裁縫が上手になるようにと
軒に人形をつり下げる風習があった。
富山県の黒部市には「尾山の人形流し」という行事がある。
その人形はアネサマと呼ばれ、女の子のいる家で作られる。
高さ40センチほどの人形で、家の一番目立つところで作られ、
華やかな飾り付けがなされ、出来上がると家族全員で
出来具合をほめる。
男の子の家では木製の船が作られ、やはり華やかに飾り立てられる。
七夕の夜に子どもたちが川に入り、アネサマや船を押し流す。
それは、穢れや厄災を祓うため。
ここにも、子を思う愛情がある。