大友美有紀 19年3月3日放送



「耳の日」  音の振動

今日、3月3日は、耳の日。
WHOも国際耳の日として制定しています。
それは、グラハム・ベルの誕生日だから。

ベルは電話の発明者として知られていますが、
聴覚障がい者の教育者でもありました。
ベルの父は発音矯正師で、発音したときの口の開け方や
舌の位置などを図にし、体系化した「視話法」を考案した人物。
母は、重度の難聴で、けれども優秀なピアニストでもあった人。
補聴器の送話口をピアノの共鳴板に差し込み、
自分の演奏を聴きながらピアノを弾いたのです。
ベルは、母に話しかける時、
額に唇をつけて小さな声を出して
言葉を直接伝えていました。

ベルは、音が出る仕組み、音が空気を震わせて伝わることを、
幼い頃から肌で感じ、知っていたのです。
ろう学校で発声を教えながらベルは、
音が振動する形が見えるようになれば、
生徒たちが同じ音を再現する手助けになると考えました。
そういった器具を作ろう、
その試行錯誤が、やがて電話の発明につながりました。

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