野村隆文 20年5月24日放送



窓を開けよう 心地よい窓辺へ

窓辺を提示すること。
荒れ狂う世界に対して、建築ができることはこれしかない。

力強い言葉でそう語ったのは、
新しい銀座線渋谷駅の設計も手掛けた建築家、内藤廣。

アルヴァ・アアルトの名建築 マイレア邸に感銘を受けた内藤は、
その窓辺は、大きな安堵感と、人の尊厳を支える場所だと述べる。

人にとって居場所があることは、不安定で混乱した外の世界に対する
心のシェルターとしての役割も大きい。
そもそも、建築は風雨から身体を守るものとして発展したもの。
あらゆる窓辺や建築は、人間が自由に守られるために存在するのだ。

人の居場所が、あらためて考え直されている今。

自分の家に、好きな街のどこかに、あるいは
遠く離れた国や、バーチャルな空間のなかに、
それぞれの人にとって居心地のいい、
とっておきの窓辺が見つかりますように。

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