大友美有紀 13年5月5日放送



「父と息子」若田光一

2013年末。宇宙飛行士・若田光一は、
国際宇宙ステーションの、
日本人初のコマンダー・船長となる。

小学校のときは模型飛行機を飛ばして遊んでいた。
父は、公務員。朝早くから仕事に行き、残業や飲み会などで、
返ってくるのは夜遅かった。
その父は、給料日には、きっちりと早く帰ってくる。
夕食のおかずが一品多くなる。
母は、給料袋を感謝して受け取る。
給料が多かった月、父は母に服でも買えと言った。
母は、父のコートを買おうと言った。

 「じゃ、ちょっと無理して、光一の自転車でも買ってやるか」

光一は飛び上がって喜んだ。
小学2年まで、幼稚園の時の小さな自転車で我慢していた。
お金のありがたみ、人に感謝する心、働く尊さ、思いやり、我慢を、教えられた。
父から学んだ心構えが、宇宙でも活躍する。

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