大友美有紀 13年5月5日放送



「父と息子」セザンヌ

近代絵画の父、ポール・セザンヌは
気難しい人だった。
どこまで描いても満足せず、描いて描いて
命を縮めるほどに絵画に取りつかれていた。
30歳の時、19歳のオルタンスと出会い、結婚。
やがて、息子が生まれる。
しかし、父親から経済的援助を受けるため、
結婚と誕生を隠さなければならなかった。
オルタンスは、忍耐の結婚生活を強いられ、
セザンヌは絵に全エネルギーを注いだ。

晩年、糖尿病を煩ったセザンヌは、
妻と子に愛情溢れる言葉を残したのか。

 わしの悲境では、わしを慰め得るものは、
 唯おまえばかりだ

セザンヌが息子に宛てた手紙だ。
どこまでも自分の心情に素直だ。

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