2014 年 11 月 23 日 のアーカイブ

中村直史 14年11月23日放送

141123-01 ぱちょぴ
鉄川与助と教会 その1

その若い大工は、西洋建築のことなど何も知らなかった。
ただ、一人のフランス人神父との出会いが彼の運命を変える。
長崎の小さな島に生まれた大工、鉄川与助(てつかわ よすけ)。

生涯仏教徒であったにもかかわらず、
フランス人のド・ロ神父から教わった教会建築に没頭し、
長崎を中心に、30を超える美しい教会を建立した。
それはまだ、日本に信仰の自由が認められて間もない頃の話。
彼が立てた教会の数々は、世界を驚かせた。

長崎の教会群は、世界遺産に登録されようとしている。


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中村直史 14年11月23日放送

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鉄川与助と教会

時は明治時代。
やっと信仰の自由が認められた日本で、
数々の教会を建立した長崎県五島列島出身の大工、鉄川与助。

ほとんどの教会は、貧しい信徒たちが出し合った資金で建てられたもの。
質素なものが多い。
けれど、彼がつくった教会には、華やかさがある。
自由に祈ることを許された喜びにみちているかのようだ。
彼のつくった教会にはどれひとつ同じものがない。
木造、コンクリート、石造り、バロック風、ロマネスク風。
信徒たちの祈る喜びが乗り移ったように、
鉄川与助の「つくる喜び」もあふれている。

教会は、100年の時をこえ、世界遺産に登録されようとしている。



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三島邦彦 14年11月23日放送

141123-03
藤野英人と投資

1602年、オランダで
世界初の株式会社「東インド会社」が生まれた。
多くの人々の株式投資によってリスクを分散するこの仕組みは、
今も会社の基本的な形となっている。

しかし、
誕生から400年以上がたった今も、
投資と自分は縁がないと考える人は多い。

そんな世の中に対して、
投資ファンドを経営する藤野英人(ふじのひでと)は、
すべての人は「投資家」なのだと言う。
藤野は、投資をこう定義する。

投資とは、いまこの瞬間にエネルギーを投入して、未来からのお返しをいただくこと

お金をかけなくても、
時間をかければそれは投資だと彼は言う。

本を読むことも、
友人と会話をすることも、
そして、いま、ラジオを聴いていることも。


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三島邦彦 14年11月23日放送

141123-04 Francisco Anzola
ナラナヤ・ムルティとIT

インドでIT会社を経営するナラナヤ・ムルティには夢がある。

それは世界の格差をなくすこと。

いまだにカースト制度が残るインド。
貧困にあえぐアフリカの国々。

そんな世界の格差をなくすため、
まず教育の格差をなくしたい。
これは、彼の言葉。

教育格差をなくすためには、僕たちネット企業が頑張らなければいけない。
世界中に土管を埋めてケーブルを引き、いたるところにサーバーを置く。
ものすごい低価格でインターネットが見られるようにする。
アフリカで学校をつくるよりも、インターネットの学校をつくるほうが早いんだ。


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三島邦彦 14年11月23日放送

141123-05
早野龍五と科学

原子物理学者・早野龍五(はやのりゅうご)は、
子どもたちに科学の授業をする時に
こんな話をするという。

138億年前の
ビッグバンで生まれた
水素が私たちの身体にも入っている。

身体の中の、138億年前の水素原子。
その存在を意識するだけで、
世界は、すこし違って見えて来る。


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三國菜恵 14年11月23日放送

141123-06 Yung Tsai
早川義夫と写真

ロックバンド・ジャックスのボーカルとして知られる、早川義夫。

彼は写真を撮るのが好きで、
中でも愛犬のチャコを撮るのが好きだ。

なぜなら、犬は人間とちがって
よく撮られようなんて思っていないから。
だから彼も素直にカメラを向けることができる。

そんな早川の、写真論。

いい写真は、素直な気持ちと愛情だ。
ぶれていても。粒子が荒れていても。


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三國菜恵 14年11月23日放送

141123-07 Marxchivist
大友良英と映画音楽

連続テレビ小説『あまちゃん』の作曲者として知られる、大友良英。

彼の作曲人生におおきな影響を与えた人がいる。
映画『ゴジラ』のテーマを手掛けた作曲家、伊福部昭だ。

今の映画音楽と比べて、はるかにくすんだ録音。
オーケストラの重低音。歪んだ音。
子どもごころにも、それはとてもおっかなかった。

大友は語る。

 伊福部さんは僕ら子どもに
 怪獣という概念を音楽で植えつけた。
 言葉を教えてくれた親みたいなもんです。



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三國菜恵 14年11月23日放送

141123-08
雨宮処凛と映画

作家・雨宮処凛(あまみやかりん)。
彼女が大好きな一本の映画がある。
魚喃(なななん)キリコ原作、『ストロベーリーショートケイクス』。
4人の女性の恋愛模様を描いたオムニバス映画だ。

雨宮はこの作品を、
誰かを好きになるたび観返す。
そのたびにいつも同じ想いが胸をよぎる。

恋する者は、みんな惨めだ。
みんなが惨めで、だからこそ、愛おしくてたまらない。


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